

おはようございます。稲垣陽子です。
私は社長やエグゼクティブと呼ばれる方をコーチする機会が多くあります。
そういう方には、大抵、秘書だったり、私との連絡をサポートしてくださるアシスタントのような方がいらっしゃいます。
会社にお邪魔すると、そうした方々とお話する機会もあります。
そこで私はよく「社長って、普段どんな方なんですか?」と聞きます。
ご本人を目の前にして聞くので、聞かれた方は基本的にポジティブな言葉を選びますが、これまで一番多かった答えはなんだと思いますか?
それは、
「優しい人です」
でした。
優しい人とはどう言うことなのか、詳しく聞いてみると、
「小さなことによく気づく」
「困っていると、言わなくても汲み取ってくれる」
「以前話したことを、よく覚えている」
「さりげなく声をかけてくれる」
そんな話が出てきます。
つまり、相手のことをよくみているんですよね。
確かに、私がこれまで出会ってきた素晴らしいリーダーたちは、人をよくみています。
小さな変化によく気づき、さらに、さりげなく、言葉にしたり、行動したりして、相手のためになるような言動を取ろうとします。
「優しいリーダー」・・私は大いに「あり」だと思っています。
「優しい」というと「いい人」と同義のように思うかもしれません。
「優しい人」と「いい人」は、似ているようで、実は違います。
私なりに分けるなら、
「いい人」は、人からどう思われるかなど、自分に軸がある。
「優しい人」は、相手にとって何が大切かなど、相手に軸がある。
「いい人」も「優しい人」も言動レベルで見るとそう変わらないかもしれません。
頼まれたことを断らなかったり、相手が聞きたくないことを言わなかったりします。
でも、「いい人」はそうすることで、波風が起こらないことや自分が嫌われないことを優先します。
「優しい人」はそうすることで、相手の中にある弱さや痛みや包含し、露呈しないように守ります。
だから、それが相手のためにならない、と思えば、「No」も言えます。
すぐに助けず、相手が自分で考えるのを待つこともあります。
相手の成長のためなら、一時的に嫌われることさえ引き受けます。
つまり優しさには、実は「強さ」が必要なのです。
これはリーダーシップにも、そのまま当てはまるのではないでしょうか。
部下から嫌われないリーダーと、部下を大切にするリーダーは、同じではありません。
相手のご機嫌ではなく、相手の可能性を見る。
今、喜んでもらえることではなく、この人にとって本当に大切なことは何だろう、と考える。
相手をよくみて今、必要な関わりを相手のために行える。
そんなリーダーのことを、周りの人は「優しい人」と呼ぶのかもしれません。
これは、リーダーだけではなく、家族や友人にも使えるかと思います。
ぜひ、今週は目の前の人をよくみて、あなたなりの「優しさ」をとどけてみてくださいね。