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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®︎コラム】あなたの先延ばしのタイプは?

おはようございます。稲垣友仁です。

先週は、どうして先延ばしをするのかについて書いてきました。
今週もその続きになります。

カナダのカルガリー大学ビジネススクール教授で、
先延ばしとモチベーションの研究を行ってきた
心理学者ピアーズ・スティール(Piers Steel)によれば、
先延ばしする人間は主に3タイプあり、

A.どうせ失敗すると決めつけるタイプ
B.課題が退屈でたまらないタイプ
C.目の前の誘惑に勝てないタイプ

の3つの種類に分類することができるそうです。
それぞれのタイプに合った対策をとることが大切だと伝えています。

それぞれの傾向と対策

では、3つのタイプと対応策を見ていきましょう。

※24項目の「先延ばしタイプ自己診断テスト」を行いたい方は、
下記の書籍に掲載されています。

ピアーズ・スティール (著), 池村 千秋 (翻訳)
ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
CCCメディアハウス
https://mshn.jp/r/?id=16btg3131&sid=4758

A.どうせ失敗すると決めるけるタイプ(悲観タイプ)

このタイプは悲観的な考え方に支配されている、
どうせ失敗すると決めつけて行動することを
諦めてしまうことがよくあります。

自信がないため、自分の行動に対する期待が小さく、
行動のモチベーションが湧かずに
先延ばしが起きている可能性があります。

自分の可能性を信じ、
未来に期待を持ちモチベーションを高めることで、
行動やチャレンジが出来るようになるそうです。

・成功の小さなステップを作り、少しづつ目標達成して自信をつけていく
・仲間をつくる
・理想と現実のギャップ明確に整理する
・失敗を計算に入れる
・先延ばし癖を自覚する

B.課題が退屈でたまらないタイプ(退屈タイプ)

このタイプは、
目の前の課題に価値や楽しさを見出せず
後回しにしてしまうタイプです。

取り組む課題に価値を感じることができないため、
楽しいと思えずモチベーションが無くなっている
可能性があります。

退屈な課題が楽しいと感じられるような工夫や戦略をとること
先延ばしを克服できるようになるかもしれません。

・ゲーム感覚で取り組む
・ご褒美(効果)
・情熱を燃やせる仕事にする

C.目の前の誘惑に勝てないタイプ(誘惑タイプ)

誘惑タイプは、目の前の誘惑に負けてしまい
時間をムダにしてしまうタイプです。
感性に正直なタイプなんですね。
誘惑タイプは、上手く誘惑を遠ざけ、
誘惑に負けないような環境を整えることが大切です。

・周りの環境に起こる誘惑を遠ざけ、簡単な欲求だけみ満たす仕組みを作る
・誘惑のマイナス側面に焦点をあててシミュレーションしておく
・ゴールを細分化して細切れに行動する

私は書籍に掲載されている自己診断テストを行った結果、
わずかな差で「C誘惑タイプ」に分類されました。
しかし、その他と1、2の差なので、
どれもあるかと思いますので、
全てのタイプ別対策はとても役立ちました。

ピアーズ・スティールの研究は、
心理学や脳科学、行動経済学などの最新成果を駆使した
「データによって科学的に実証された」アドバイスですので、
きちんと試してみたいと思います。
ピンときたらぜひ試してみてください。

参考文献:

ピアーズ・スティール (著), 池村 千秋 (翻訳)
ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか
CCCメディアハウス
https://mshn.jp/r/?id=16bth3131&sid=4758

Procrastination and Science(英語)先延ばしと科学
https://mshn.jp/r/?id=16bti3131&sid=4758

高城未来研究所『Future Report』Vol.609 Q&Aコーナー
https://mshn.jp/r/?id=16btj3131&sid=4758

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