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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®コラム】仕事に「飽きた」と言われたらどうしますか?

おはようございます。稲垣陽子です。

「もう、飽きました」
以前、ある社長がコーチングの中でポンともらした言葉です。

長年、社長として会社を切り盛りし、同業者が行わない新しい設備を取り入れたりして、
革新的なこともしてきた。売り上げもあげたし、会社も想像以上に大きくなった。

「でも、飽きた」と社長は言います。
日々、新しいことは起こるけれど、それと同じくらい、同じことの繰り返しでもある。

売り上げも順調で、すべてがうまくいっているように見えている社長からの言葉だったので、私も、一瞬、うーんと唸ってしまいました。

人はなぜ飽きるのでしょうか?

ネットで調べると、自分は「飽き性」だと、悩んでいる人はとても多いことがわかります。

そして、飽きるという現象について様々な視点で解説をしている文章が多く見られました。

その中で、私にとって印象に残ったのは、
茂木健一郎さんの「人の脳は変化にはすぐに慣れる」という言葉でした。

脳は変化にすぐ慣れてしまう。
だから、がむしゃらにそれに向かっていても、どんどん慣れてきて物足りなさを感じるようになるそうです。

それをそのまま続けてしまうと「飽きる」という感覚になるのでしょう。

では、「飽きない」ためにはどうしたらいいのか。

現状維持ではなく、どんどん新しいことにチャレンジしたり、今あるものを変化させることが大切だと茂木さんは言います。

でも、この社長のようにある程度成功し、やり尽くした感がある人にはどうしたらいいのでしょうか。

実際に、上記の社長に何か変化させたいことはあるか?と聞いたら、「あるけれど、またそれをやるのはしんどい」と言われました。

ある程度自分の頭の中で考えられる変化は全てやってきているので、またそれ繰り返すのはしんどいということでした。

社長の気持ちもわかります。この場合、どうしたらいいでしょうか?

私が見つけた答えは、

1, 変化を外(売り上げや会社規模)にだけ求めるのではなく、自分自身にも求めること

2, 今までとは全く違う「変化の方法」を模索して試すこと

です。

特に、二つ目の今までとは違い、自分でもまだ思いついていないような、奇想天外だったり、大勢を巻き込んだりなど、新しいやり方で変化を作り出すことを好き勝手にまずはたくさん考えてみるのは、効果的だと思います。

それを考えていく中で、「飽きた」という感覚が減って続けていく可能性や、楽しさが増えてくるように思います。

おそらく、ですが、イチローもずっと一つのことをやり続けたように見えますが、実際には、トレーニングの方法やバッティングも日々変化し改良させていたのではと推測します。

今週はGWですね。
どうぞ楽しんでくださいね!
Have a nice GW!!

 

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