記事一覧
メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】ストレスをうまくコントロールする回復力 タル・ベン・シャハー博士 より

おはようございます、稲垣友仁です。
今日が連休最後の日となる方も見えるかと思います。

ゆっくり回復の機会を持てたでしょうか?

今日も前回に引き続き、ポジティブ心理学のセミナーで学んだことを紹介したいと思います。
*前回の記事は下記にリンクがあります。

セミナーの中で、タル・ベン・シャハー博士(ハーバードの人生を変える授業:著者)の講演がありました。

彼は昔コンサルタントだった時に、企業の人々にストレスの対処方法を教えていたそうです。

現代社会では、ストレスが原因となって起こる不具合がとても多いように思います。
そのようなストレスと、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

筋肉を強くするために、ダンベルを上げ下げしてストレスをかけるのと同じように、私たちの精神を強くするためには、適度なストレスは必要です。

筋肉も使わないと(ストレスをかけないと)衰えていくのと同じように、精神もストレスをかけないと衰えていく。

ただ、ストレスのかけ方が問題で、今日の私たちは時間がなく、ずっとストレスにさらされている状態になっています。

スマフォなどを筆頭に、世の中便利になっているのですが、気持ちを休める暇がなくなっており、人によってはずっとストレスにさらされているかもしれません。
それが原因で起こる自律神経失調症など色々な部分に弊害が出てきています。

ストレスに大事なのは、「回復」です。

筋肉を鍛えていく時に、ずっとダンベルを上げ下げしすぎていると、筋肉が疲れてきて、かえって強くなりません。
筋肉を鍛えるときは、毎日トレーニングするのではなく、一定の回復期をとって、筋肉を休ませる期間も必要なのです。そうすることで、より強くなるのです。

同じように、私たちの精神も適度な「回復期」が必要です。

講演の中で博士が何度も言っていたのが、

『ストレスが問題なのではない。「回復」が欠けていることが問題なのだ』

ということです。

しかし、忙しくなる私たちの状況に対して、どのように時間をとって対処をしていけばいいのでしょうか?

博士は、日常の生活の中で小さくとる「マイクロレベル」と、中ぐらいの「メゾレベル」と大きくとる「マクロ」レベルの3つの回復のパターンがあるとおっしゃっていました。

この3つをそれぞれのレベルで活性化することで回復力が上がり、ストレスへの対応は大きく変わるとおっしゃっていました。

 

●マイクロレベルの回復

博士は、ニューヨークの金融街で働く、とても忙しい人々に

「2時間ごとに15分休憩を入れてください、瞑想したり・・・」

と伝えたのですが、彼らにはその時間がなかったそうです。

仕方なく、

「では、2時間経ったら30秒3回深い深呼吸をするだけでも構いません。それを毎日やって下さい」

と言ったそうです。

それをやってもらったら、びっくりしたことに健康面のあらゆる数値が良くなり、それだけではなく、仕事の効率も上がり成果も出たそうです。

ハードワークがあっても、きちんと休息をとればいいそうです。

2時間ごとに3回の深い深呼吸 30秒取るだけでリラックスできる。

ここで大事な部分は、それをきちんと定期的にやるということです。

博士は、

「健康でハッピーになるために、大きな変化を入れる必要はない。小さな変化を一貫しておこなうことで人生が変わる。」

とおっしゃっていました。

 

 

その他のレベルの回復についても簡単になりますが、下記に紹介します。

●メゾレベル(中間)の回復

良い睡眠をとることは創造性とイノベーションに不可欠。生産性と主体的な関わり、肉体レベ
ルでも精神的にも必要。

夜寝れなくても、自分を許すことも大事だ。横になっているだけでもいい回復期間になる。

●マクロレベル(大きな)の回復
休暇を取る 1週間、2週間、あなたにとってふさわしい休暇の形をとる。

ということでした。

 

レースドライバーが、誰かに追い越されてしまうからピットストップに入りたくない、と思って休みなく走っていると、タイヤが破裂したり、ガソリンがなくなったりします。それと同じように、私たち人間も、何かに追われて行動し続けてしまうと、同じような不具合が出ます。
そのような状態に対して、毎日小さいことでも対処していくことで、健康で幸福な状態が手に入り、結果、成果も出せ充実した人生を手に入れることができるのだと思います。

 

今週は、連休明けになりますが、日常の仕事の中で、マイクロレベルの回復を意識して取り組んで、ストレスを溜める前に流していきましょう。

 

※以前の記事はこちらです。
http://mshn.jp/r/?id=0xqj52462&sid=4758

参考文献:
『ハーバードの人生を変える授業』 タル・ベン・シャハー 大和書房
http://mshn.jp/r/?id=0xqj62462&sid=4758

 

※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。意識をもって一週間を始めることができます。

5月12日(日)に共創コーチングの体験プログラムを開催します
一覧に戻る
【共創コーチング®コラム】仕事に「飽きた」と言われたらどうしますか?
研修と教育でリーダーを育成する【共創コーチング】
© 2016 Coaching Systems Inc.