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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】コーチングフローを意識する

おはようございます。稲垣陽子です。

コーチングには流れがあります。
当スクールでは「コーチングフロー」という型を薦めています。

これは【目標ー現状ーギャップー行動】と
4つのカテゴリー
からなるシンプルなものです。

まずは目標。
目標は何か、なぜその目標にしたのかを聞きます。

次に現状です。
できていることや課題は何かを聞きます。

ギャップの分析とは、目標と現状の間にあるギャップを聞きます。
何が原因なのか、何があったらできるのかを聞きます。

最後は行動です。
具体的にいつ、どこかでどんな行動をとるのか聞いていくことです。

もちろん、順番は便宜上であり、いつもこの通りではありませんが、
この型をわかっていると面談や相談の時に効果的に活用することができるでしょう。
ということで、今日はイメージを対話方式でお伝えしますね!

具体的な対話の例

例)部下との面談の場合

上司「今日話したいテーマはありますか?」(目標)
部下「後輩のAさんがどうも仕事のやる気をなくしているみたいで・・」
上司「やる気をなくしているように見えるんだね。それの何がはっきりしたらいいですか?」(目標)
部下「どうしたらやる気が出るか、自分ができることがわかったらいいですかね」

上司「どんな時にやる気がないと思うの?」(現状)
部下「会議とかでも発言が少なくなったし、質問しても構えている感じするんです」
上司「業務のアウトプット(成果)はどうですか?」(現状)
部下「それは問題ないです。やることはやっています」
上司「成果に問題ないならよしとすることもできるけど、なぜ部下のやる気が気になるのでしょうか?」(現状)
部下「・・・。なんでしょう、何かこのままほっておいたら仕事がやりづらくなるような気がするし、辞められても困る」

上司「部下がやる気のないように見える言動を取る理由があるとしたら、それはなんだと思いますか?」(ギャップ)
部下「僕への不満があるのかもしれません」
上司「もし不満があるんだとしたら、あなたの何に不満を持っていると思いますか?」(ギャップ)
部下「・・分からないですね」
上司「それが分かるようになるにはどうしたらいいと思いますか?」(ギャップ)
部下「ざっくばらんにもっと話してもいいかもしれません」

上司「ここまで話してみて気づいたことはありますか?」(内省)
部下「僕の思い過ごしかもしれないけど、部下の成果ではなくここ最近の態度についてすごく気になっているのがわかりました。」

上司「では、改めてやってみたい行動は何かありますか?」(行動)
部下「ざっくばらんに一度面談の機会を持ってみようと思います。最近仕事をしていてどう?って聞いてみてもいいかも。」

どうでしょうか。

いつもこのような流れでいくわけではありませんが、
フローを意識して、例えば「今は現状を聞いてみよう」とか
「改めて行動を聞いてみよう」など4つを意識して聞くことで、
相手が自ら気づいたり、思ってもないことに意識がいったりします。

今週はぜひ、自分が今何を聞いているのか、
フローを参考に意図を持ってコミュニケーションをとってみませんか。

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