おはようございます。稲垣陽子です。
ある企業さんで、朝の朝礼の時間に5分間コーチングを導入させていただいています。
5分間コーチングとは、部署・役職関係なく二人組を作り、週に一度5分間、今週の目標についてお互いにコーチングをしあいます。
5分間コーチングをうまくいかせるために、やり方のマニュアルはあるのですが、一番大切なのは実は「アドバイスをしない」ことです。
5分間コーチングに限らず、部署が違ったとしても、同じ社内であれば、5分間相手の話を集中して聞いていると状況も予測しやすく、1,2回はアドバイスをしたくなるタイミングがやってきます。
実際にそのアドバイスは的を得ていて、役に立つ事も多いでしょう。
でも5分間コーチングでは、あえてそれをせずに質問をし、相手が自ら答えを導き出す事を促していきます。
なぜなら、長い目で見たら、アドバイスによって与えられた答えで動く事よりも、自分で頭を抱えながら考える習慣を身につける方が、相手の成長には役に立ちます。また1週間毎に行うので、たとえ的外れな行動計画を立てたとしても、振り返りをして、もっと何をしたら良かったのか、今度は何ができるのか、1週間毎に修正する事ができます。
実際にアドバイスをしないで相手の話を聞いた事で「課題に対して最初は~したらいいのに、って思ったけれど、なぜそれが大事なのかが分かるようになってきた」等、相手への理解度が深まったりします。
そこで今週はあえて「アドバイスをしない」を意識して1週間を過ごしてみませんか。
実は普段アドバイスをしていないようでも、アドバイスをする機会や、アドバイスが思いつく事は結構多かったりします。
まずは、自分のアドバイスを脇に置き、5分間相手の話に耳を傾けてみたり、質問という形で関わることを意識してみましょう。
聞き手がアドバイスをしない事で、相手に考えさせるスペースを与える事になり、思った以上の主体性を発揮させる事になるかもしれません。
良かったら試してみてくださいね。