記事一覧
メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】野球選手から学んだ事実と向き合うことの大切さ

おはようございます。稲垣陽子です。

私、一昨年からプロ野球日本ハムファイターズのにわかファンです。
選手の中でも特に”推し”は万波中正選手。
今年はゴールデングラブ賞を取ったり、
最後までパリーグのホームラン王争いに加わったりと、
プロ5年目で大ブレイクしました。

事実と向き合う事

万波選手はなぜ今年ブレイクをすることができたのでしょうか。

先日、スポーツ番組で万波選手の特集があったのですが、
そこで話していたことには、
「事実と向き合う意識を持ち続けたこと」だと言っていました。

どういうことかと言うと、
身体能力に優れている万波選手はプロに入って4年間は
自分の身体能力と感覚を生かして野球をやってきたそうです。
でも、それだけだと結果にムラが出てしまう。

プロ生活も5年になり、今年こそは絶対に結果を出さなければならない、
そう思った時に、徹底的に自分のデータを見たそうです。

データを見ると言うことは、
自分の弱点を見ると言うことでもあります。
弱点はできれば目を背けたい、
だから今までは真剣に見てこなかったと言っていました。

でも、データを見てみると、
例えば、感覚としては自分は変化球よりも
ストレートが得意だと思っていたそうですが、
実際にはストレートの方が打率が悪かったそうです。
感覚とデータには大きな差があったのですね。

そこから、ストレートを打てるためにはどうしたら良いのか、
バットの構えを変えたり、
それに対応できる体になるために
ウェイトトレーニングをしたりしました。

データという事実と真剣に向き合い、
自分の弱点から目を背けることなく、
事実を見続ける意識を持ったそうです。
番組では、自らの欠点と向き合う覚悟が
決まったと言っていました。

その意識が、体を変え、
言葉を変え、結果を変えたのでしょう。

実際に、2022年はストレートに対する打率が.190だったのが、
2023年の今年は.287まで上がりました。

この視点はコーチングにも大いに参考になります。

事実を客観的に見る

番組の中で、万波選手は
「できていないことは目を背けたくなる」と言っていました。

これは私たち誰にでも起こることで、
自分のできていないところを直視するのは心が痛いものです。
できれば避けたいという心理が動きます。
たとえ見たとしても、
自分一人であればデータを自分なりに解釈をしたり、
みたいところに偏りがあるなど、つい色メガネで見てしまう。

事実をそのまま見ると言うのは、
プロ野球選手ですら強い意志が
なければ難しいんだと思いました。

コーチはクライアントが
自らを俯瞰できるように支援していきます。

・このデータから何に気づくのか?
・他の解釈はないか?
・気になる数字はどれか?理想はどうなることか?

事実を客観的に見て
受け入れることができれば、
自然と自分がやるべきことは何か答えもでてきます。

今週はぜひ自分を取り巻く事実について
目を向けてみませんか。
今週も素敵な1週間をお過ごしください。

<参考>
*GET SPORTS(テレビ朝日系列)
11月12日放送【野球】侍ジャパン万波中正×杉谷拳士 ~“脱”感覚派 超進化への序章~」

番組サイトへ

————————-

※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。

 

【共創コーチング®︎コラム】振り返りを行うメリットとポイント
一覧に戻る
【共創コーチング®︎コラム】好奇心を育てる