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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®︎コラム】大学院体験記2:大学院入試

おはようございます。稲垣友仁です。

前回の振返り

2週間前のメルマガでは、僕がどうして大学院に通うことになったのかを紹介しました。

大学院選択の理由は、
・コーチング分野の今後の動向を考えた上での決断
・残りの人生で過去にできなかった心理学を
本格的に学ぶということにチャレンジする
という二つが大きな狙いでした。

大学院体験記1:どうして大学院に?

情報がない

さて今回は、大学院入試について書いていきたいと思います。

大学院に進むことを決めましたが、
大学院に行くには入学試験があります。

社会人対応の大学院では、
面接だけで入学試験がパスできる大学院もあるのですが、
筆記試験で英語や統計などの力を問うところもあります。

ですので、どこの大学院を受けるかによって
試験内容が変わってきます。

大学院の情報は、一般の大学入試と比べて情報がとても少なく、
どの大学院に入ればいいのかという選択も難しく、
わからないところだらけのスタートでした。

入試説明会

大学院を受験しようと思ったときに、
まずは大学院が主催している入試説明会に参加しました。

その説明会では、大学院でどのようなことを学ぶのか、
そして、試験内容について説明を受けます。

1つの大学の説明会に参加しただけでは、
他の大学と違いがわからないので、
僕の場合は、6校ぐら3年かかって
興味のある大学院の説明会にすべて参加しました。

説明会は年に1回か2回の開催というところが多いので、
興味のある大学院の説明会に行こうと思っても、
今年度は全て日程があわないということはありました。
なので、何年越しかになってしまいました。
今思うと、経験者にサポートしていただければ
1年ぐらいで計画的に選択はできたのではないかと思います。

説明会に参加することで徐々に見えてきたことが、
当然のことですが、
「大学院で何をしたいのか、何を得たいのかという目的を
明確にしなければならない」ということでした。

大学院の種類

大学院には、本格的にフルタイムで研究する大学院と、
社会人を対象にした社会人大学院があります。

最近は、社会人の学び直しという視点で、
働いている人を対象としている社会人大学院も増えているそうです。
僕は行きたいところであればどちらでもよかったのですが、
たまたま行きたいと思ったところが
社会人大学院を設置しているところでした。

社会人大学院では、主に下記の二つの性質に分かれます。

一つは、より専門的な内容を学ぶ学習に特化した大学院、
主にMBA(経営)的な大学院はこれが多かったです。

もう一つは、論文を書くことに主眼がおかれている、
より研究色の強い大学院。

それぞれの特色に応じて、入学試験が行われるため、
学習の傾向が強い大学院は、面接だけのところが多いですが、
研究を行なっていく大学院では、
研究できる能力(専門知識、英語、統計など)を
筆記試験などの入試で問われることになります。

要するに、大学院へより発展的な勉強をしにいくのか?、
それとも、専門分野の研究をしにいくのか?を
明確にする必要がありました。

僕の場合は、自分が取り組んでいる実践を、
きちんとした理論体系に落とし、
多くの人に使ってもらえるようになりたいという思いが強く、
論文を書けるようになりたいということで、
研究のできる大学院を選びました。

指導教官

あと、特にそこで重要になってくるのが、
興味のある専門領域を指導できる先生の存在です。

自分はコーチングを深めていくために
大学院にいきたいと思ったのですが、
残念ながら日本では
コーチング専門に指導できる先生がいません。

海外の大学院では、特にイギリスやオーストラリアなどでは、
コーチングを専門的に学べる大学院があるのですが、
情報もHP上でしかないし、英語もままならないし、
大学院に投資をするということになるので、
卒業した後も関係を持てる近くの大学院を選択することが
今の段階では自社にもメリットがあると思い、
その中で先生をサーチをしていきました。

コーチング自体が、心理学、経営学、教育学などの専門分野から
知見を集められて作られたモデルなので、
その元になる分野を深めていくことにしました。

そう考えて調べて行った時に、
「教育心理」を専門としている先生と
「組織開発」を専門としている先生が浮かび上がってきて、
会ってお話をさせていただきました。

どちらも選べないぐらい素晴らしい先生方でしたので、
どちらも入学試験を受けて
プロセスを踏む中で最終決定をする
という形で進めていきました。

コーチをつける

実は、上記のようなプロセスを踏めたのも、
大学院受験専門のコーチングを
受けたことが大きいと思います。

大学院入試でわからないことだらけだった時に、
専門のコーチをつけました。

と言っても、僕の進みたい分野を経験している人で
コーチングサービスを提供している人はいなかったので、
大学院受験の支援サービスを行なっている会社を探し
(当時は1つしか見つからなかったのですが、今はいくつかあるようです)、
そこで心理、経営、教育に強いコンサルタントに、
定期的にコーチング的に関わってもらえるようにお願いして、
入試までの6ヶ月間に下記のようなテーマでコーチングを受けました。

・学校選択について
(受験校を選ぶポイント、指導教官の選び方と面接)
・提出書類審査への対応
(研究計画書作成、実績・プロフィール作成)
・入学試験の受験対策
(心理学系の大学院の出題傾向、どの課題図書を行うか、
小論文の問題傾向、英語問題の傾向、面接練習)

コーチングは1回40分ぐらい、週に1、2回程度を6ヶ月間で、
入試に合格してどちらの大学にするのか
選択するまで伴奏いただきました。

とても意味のある期間になったと思います。

コーチングの時間は主に、
研究計画書の作成やプロフィールづくりに
かなりの時間を割きました。
筆記試験の勉強は3ヶ月前からちょこちょこ始め、
1ヶ月前ぐらいにエンジンをあげて、
1週間前からかなり集中して勉強しました。

このコーチングを受けていくうちに、
先ほどにもあったように、
自分が受験する学校が2校に絞られていきました。

1校は入試が面接だけでしたが、
もう1校は、筆記試験があるところで、
教育学・心理学に関する基礎知識、データ分析力、
英語読解力、論述力をみるところで、
この大学院は、昔は5〜6人は合格していたのですが、
ここ何年かは、合格者0人や1人という狭き門になっていました。

しかし、結局2校とも合格させていただきました。

多分、コーチングを受けていなければ
2校ともの合格はなかったと思います。

何か目標ができた時に、
コーチがいてくれるということは
本当に大きいと思った体験でした。

まとめ

このようなプロセスを経て、
4月から大学院に通わせていただいております。

最初は仕事をしている中で、
早速論文を書いていくのはとても厳しいものがありましたが、
このようなプロセスを踏んでいたことで、
向かうべきところがはっきりしたことや先生方の支援もあり、
くじけずになんとかやってこれたと思います。

現在学んでいることは、
どこかでなんとなく聞いたことがあることも多いのですが、
学問的に整理していくことで
一段と目の前の実践に力が入ってきています。

最後に、現在、僕を指導していただいている先生が
大学のHPであげられていた言葉を
紹介して終わりたいと思います。

先生の好きな言葉として
下記のような言葉を挙げていました。

“There is nothing so practical as a good theory. (by K.Levin):
「優れた理論ほど実践的なものはない」”

たくさんの理論的に積み上げられた叡智を使って、
これからも実践をさらに良いものにしていきたいと思います。

次回は、大学院の授業で学んだ内容なども
まとめていきたいと思っています。

ーつづくー

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