おはようございます。稲垣陽子です。
連日コロナのニュースが世間を騒がしていますね。
皆さんはどんな気持ちで毎日を過ごしていますか。
私は楽観的に思う時もありますが、先を思うと焦り、色々なことを考えてしまい頭が一杯一杯になることの方が多いです。
おそらくどんな立場の方でも大なり小なり不安や焦りを感じている人がほとんどではないでしょうか。
特に、経営者や家族の長など、責任を感じている人の不安や焦りはいかばかりかと推測します。
会社を存続させるため、従業員の雇用を守るため、なんとかこの難局を乗り切ろうと頑張っている人が多いかと思いますが、ここはひとつ、頑張るだけではなく、助けてもらうことも考えてみませんか。
今、Facebookで「コロナ支援・訳あり商品情報グループ」というグループがあります。
ここではコロナの影響で在庫を抱えて困った生産者を助けるために、市場に出回ることができなくなった生鮮食品などを安く提供しています。
これが、見ているとすごい勢いで多くの人が購入しているのです。
私も西京焼きと豚肉の詰め合わせを買いました。
なぜかと言うと、通常よりお得というのもありますが、生産者さんたちの「困ったー!」「助けてー!」という切実な声が、とても心に響くからなのです。
色々と試行錯誤したけれどダメだった、自分一人の力では何もできない、と切羽詰まった様子がつい応援したくなるのです。
このように、誰かの真摯な「助けて」に対して、思わず何とかしてあげたくなる衝動に駆られた体験がある人は多いのではないでしょうか。
でも現実には、もうダメだ・・と思った時、特にリーダーの人は「助けて!」とお願いするよりも、
より一層頑張ろうとしませんか。
そこで、今週は頑張るエンジンを強めるのではなく、周りに助けを乞うてみましょう。
そのためにはまずできない自分を認めること。そして誰かに正直な気持ちを伝えて力を委ねてみることです。
自力で頑張ることが慣れている人は「助けて」と手を差し伸べることが怖く感じるかもしれません。恥ずかしく感じる人もいるでしょう。
でも手を差し出せば、必ず誰かがそれを握り返してくれるはずです。
なぜなら、人の思いは二極混在だからです。
愛したいと思う人は愛されたいと思う。人を理解したいと思う人は、理解されたいとも思うでしょう。
その相反する二つの思いが人を行動へとつき動かすと思っています。
ただ愛したいだけでは、人はそれほど強く動かないのではと私見ですが思うのです。
そう考えると、自分の中には両方あって、立場は常にコロコロ変わり、どちらであるかはそれほど重要ではない。私たちは誰もが助ける人であり、助けられる人なのです。
どちらになることもできるんだという信頼があれば、手を差し伸べたり握り返すことももっと楽にできるようになるでしょう。
その信頼感はアフターコロナの新しい世界へとつながっているとも感じています。
そしてもし今あなたに余裕があれば、ぜひ助ける人から始めてみてください。
目の前の人に助けてもらおうと思い、目の前の人を助けようと思う。
その関係性の中に「共創」は生まれてきます。
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