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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】宇都宮大学iP-Uの挑戦

おはようございます、稲垣友仁です。

8月の終わりに嬉しいニュースが入ってきました。

現在、私がコーチとして関わらせていただいて5年目に入る、宇都宮大学のグローバルサイエンスキャンパス「iP-U」の取り組みが、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)から、参加23大学最高の「S」評価をいただきました。

今日は、その取り組みについて紹介させていただきます。

宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパス「iP-U」とは、・・・・・
高校生を対象として、将来グローバルに活躍しうる傑出した科学技術人材の育成を目的とするSTの委託事業。高校生が大学で研究し、学会での研究発表、科学コンテストなどへの出場、国際雑誌への学術論文投稿など行うことを支援する教育プログラムです。東京大学、京都大学、慶応大学などを含めた23大学が、それぞれ独自の教育方法を探求しています。

iP-U セルフコーチング授業の様子
⇒ http://mshn.jp/r/?id=0ynda2462&sid=4758

今回の評価は、2015年~2018年の4年を評価するものとなっており、最高が「S」で、順に「A」「B」「C」となります。今のところ「S」評価をもらったという大学は聞いていません。

「S」評価は、
・事業目標を大幅に上回る成果を達成し、他の実施機関のモデル的存在である。
・他の機関へのノウハウの波及や社会的認知向上の役割を果たしている。

とされています。

その評価の記述コメントの中に、

「・・・受講生の非認知能力に着目し、コーチングを活用した受講生の『個の多様性』に対応した丁寧な指導については、本事業のモデルケースとなる企画といえる。・・・」
グローバルサイエンスキャンパス推進委員会総合評価コメントより

と述べられており、

将来成功するために着目した「非認知能力」の育成の仕組みと、個の多様性を引き出すためのコーチングを中心においたエビデンスベーストの新しい教育の形が、高く評価されていました。

グローバルサイエンスキャンパス推進委員会
総合評価コメント

⇒ http://mshn.jp/r/?id=0yndb2462&sid=4758

宇都宮大学のiP-Uでは、高校1年生である生徒が、大学で授業を受けたり、研究をしたり、数学オリンピックなどの大会のチャレンジをしたり、はたまた学校の授業や部活動などを通して、成長することをコーチングの仕組みを用いて支援しています。

放っておくと、ただ単に授業を受けるだけになってしまい、そういうことだけでは、あまり変わる生徒は少ないと思います。

そうならないためにも、まずはセルフコーチングを1日かけて教え、自分自身をマネジメントする方法、自分で自分の主体性を引き出していく方法をインストールしてもらいます。

この授業は1日では終わるのではなく、半年かけて自分なりのセルフコーチングの方法を身に着けてもらうために1か月に1回、内省の時間を持ち、「成長報告書」として1か月の振り返りを提出してもらいます。
それに対して赤ペンを入れながらコーチングを行います。

個別にパーソナルコーチングを行うことで、生徒の「内省支援(振り返りを行い、気づきを促す)と感情支援」を個の多様性に応じた形で行うことで、一人一人の成長を狙います。

また、定期的にグループに対してグループコーチングを行います。集団のグループコーチングでは、互いの高いレベルでの触発を起こすことができます。この場では、他人の気づきをもらえる場でもありますし、何よりも今話題の非認知能力を高めるには集団の雰囲気がとても大事だという研究結果がでています。このグループコーチングは集団の雰囲気を醸成し、非認知能力を高める場にも貢献しています。

私がやっていることをまとめると下記のようなことです。

・セルフコーチングの授業
・生徒の個別コーチング
・生徒のグループコーチング

iP-Uという箱に入ることで、良質な「気づき」が生まれるように個別、集団のどちらにもアプローチしています。

すごく新しいことを行っているように見えるかもしれませんが、学級経営で結果を出している教師が共通して行っているポイントを現代明らかになっているエビデンスや最先端の仕組みに落としてやっているだけです。

教育のエビデンスは世の中にたくさんでていて、何となくの教育の答えはでているように思います。
あとはそれを使う教育者集団が、同じ目的に向かってそれぞれの役割をまっとうできるかどうかということと、それを行う勇気にかかっていると思います。

そういう意味でも宇都宮大学のiP-Uは、新しいく正しいものに突っ込んでいく勇気と、スタッフ全員のチームワークが何よりの強みだと思います。

宇都宮大学は、その他にも日本経済新聞社と就職・転職支援の日経HRが実施した「人事が見る大学イメージ調査」において、総合6位、関東・甲信越では1位となったそうです。関東・甲信越は、東大、横国大、筑波大、早稲田大、慶応大などを抑えての1位なのでかなりすごいことです。

10年前からコーチングの授業で宇都宮大学に関わらせていただいていますが、先生方の生徒に関わる意識が高いですし、チームワークもとても良いです。

教育は一人ではできないとつくづく思います。

 

参考文献:アカデミックコーチング学会発表論文ppt
『コーチングをベースとした世界にパラダイムシフトを起こす人材を輩出するための次世代教育の形 ~宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパス” iP-U”の挑戦~』
稲垣友仁(株式会社コーチング・システムズ)
大庭亨(宇都宮大学)

⇒ http://mshn.jp/r/?id=0yndc2462&sid=4758

 

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