記事一覧
コーチング研修(教育)稲垣 友仁

宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパスが、最上級の「S」評価をいただきました セルフコーチング授業

※自分の将来のビジョンを語り合う様子。 この場では、恥ずかしがって自分の好きなことや将来の夢を語れない生徒はいません。むしろそういう話を積極的に友達と交流する雰囲気を、このセルフコーチングの授業で作り上げます。

グローバルサイエンスキャンパス2019年度再採択

2019年9月1日(日)10−16宇都宮大学が主催するグローバルサイエンスキャンパスのセルフコーチングの授業を行いました。

宇都宮大学のグローバルキャンパスは「iP-U」というオリジナルな名前が付いています。

高校生を対象として,将来グローバルに活躍しうる傑出した科学技術人材の育成を目的とする,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の委託事業です。
高校生が大学で研究し、学会での研究発表、科学コンテストなどへの出場、国際雑誌への学術論文投稿など行うことを、最大で4年間支援する教育プログラムです。

このプログラムは2015年から4年、JSTから助成を受けて行われ、2018年度に一旦取り組みは完了しました。しかし、2019年度も再申請したところ、ひしめく強豪を抑え再採択されました。

本年度は3校(東京大学、広島大学、宇都宮大学)しか採択されず、さらに約10校近く提出された中で、再採択された大学は宇都宮大学だけでした。かなりすごいことのようです。

「グローバルサイエンスキャンパス」平成31年度採択機関・企画一覧

参加大学最高の「S」評価

さらに、2019年8月30日に、JSTより、これまでの4年間の取り組みに対する評価の連絡がありました。
評価は、最高が「S」で、順に「A」「B」「C」となります。

これまでに「S」評価を受けた大学はないと聞いていますが、そのような中、宇都宮大学の取り組みの判定結果は、最高峰の「S」評価をいただきました。参加23大学ある中で最高の評価となります。

その評価コメントの中に、

「・・・受講生の非認知能力に着目し、コーチングを活用した受講生の『個の多様性』に対応した丁寧な指導については、本事業のモデルケースとなる企画といえる。・・・」
グローバルサイエンスキャンパス推進委員会 総合評価コメントより

と述べられており、非認知能力を高めるために取り入れたコーチング指導の形が、かなり高く評価されていました。

連絡を受けた日は、スタッフの懇親会でしたので、皆で喜びを分かち合いました。

セルフコーチング授業

今年度も栃木県内外から選ばれた理科系に興味のある高校生たち40名が集まり、iP-Uの教育の根幹となるセルフコーチングの授業を行いました。
下記はその様子と生徒たちの感想です。

希望者へのコーチングデモ。今年はたくさんの生徒が希望していました。

 

大庭教授との掛け合い。iP-Uで伸ばすべき、5つの基盤的能力について話します。この5つの能力が将来成功する鍵になる非認知能力とも言われる部分です。

 

1日で、たくさん交流を行います

年々、授業に積極的に取り組む生徒が増え、自ら挙手をする生徒が増えてきています。

 

リフレクションシートより

授業を受けての生徒たちの感想です。リフレクションシートといって、自分自身の気づきをアウトプットするためのシートから生徒たちの意見をまとめました。
授業の振り返りになるようにテーマごとに分け、キーワードだけ並べています。
様々な視点にまんべんなく意識が行っていることがわかります。

 

  • PDSサイクル

「PDSサイクル (Planning Doing Seeing)」
・PDSサイクル (Planning Doing Seeing)を回すことで自分を目標達成に短い時間で近づくことができるのではないかと思った。
・人の意思はとても弱く、制限や記録を残し、習慣化につなげることが大切だと思った。

 

  • Planning

「ビジョン」
・嬉しかったことは、20年後の自分を話した時に皆がいいねと言ってくれたことです。
・グループで自分のビジョンについて話した際、「細かいところまで考えられていて、すごい!」「きっと、その夢かなうよ」と班員が言ってくれて、とても嬉しかった。

「目標設定」
・授業で目標を具体的に設定し、何が足りているのか、何が足りていないのかを整理していくと、何をすればいいのかが分かり、また、整理できたことによって、目標を達成するぞという思いがより一層高まり、何だか達成できる気がしました。
・今まで悩みがあるのはいけないことだと思っていたけど、目標があるから悩みがあると言われて何かすっきりした。

「計画」
・計画を書き出してみて、細かく分析すればするほど、今の自分の現状やすべきことが分かりやすくなるとわかった。また、自身にとどめるだけでなく、人に話し、意見を受けたことでより実現味を帯びた計画を立てることができた。

 

  • Doing

「見通す時間を持つ」
・毎日、何をやるか決めるのと、決めないのでザックリとしているのでは、本当にやるかどうか確率が変わる。僕は朝電車の時間にその日にやることを決めようと思った。それを3週間続けて週間化していきたい。

「実行する」
・いつも自分は計画を立てて実行することができないということが多く、悩んでいたりすることもありましたが、今日の講座でどうすればよいのかということが分かり、ぜひ実行してみたいと思いました。

「習慣化する」
・「21日(3週間)~55日程度の習慣化ができると最強」とおっしゃっていたので、これから英単語を中心に習慣化していきたいと思いました。

「やり抜く力GRIT」
・部活動、生徒会活動、IPUのそれぞれの活動をとおして、きっと全部は無理だろうから、「今週はこれをやり抜く」と目標を持って、やっていきたいと思った。

「自己基盤のタイヤ」
・自己基盤をタイヤと考えるのが印象的でした。自分のタイヤは小さくてしかも健康がへこんでいる最悪なものだったので、生活習慣を改善していきたいなと思っています。

 

  • Seeing

「振り返る」
・自分はSeeingをあまりしていないかったので、自分自身を問うというSeeingの方法は自分を高める過程で非常に有効だと思いました。
・私は今まで振り返りができていなかったので、今後、振り返りを意識していこうと思いました。
・1週間の振り返りを1時間もとっていいと聞いたので、これからは実践していきたい。

「改善する」
・私は今年の夏休みに入る前に学習計画を立てましたが、あまり実行できずに悩んでいました。今回の授業を受けて、改善策を考えればいいということを学び、とても心が軽くなりました。また、実行に移すために、夜寝る前に15分、次の日にやることを決めてから寝たいと思いました。

 

  • その他

「自分を知る」
・今日の授業を受けて、自分は感情に流されやすいタイプだということ、熱中しやすいタイプだということが分かりました。これは今までは「短所」だと思っていましたが、今日の授業を受けて、「自分の意見を伝えようとする」「思い立ったら行動できる」という「長所」にも言い換えられるということに気づき、自分をもっと理解して、自分の特徴にあった目標達成の方法を考えようと、前向きな気持ちになることが出来ました。
・自分は対話によって何かを発見するタイプだとわかった。

「アウトプットする」
・物事を紙に書いたり、人に話したりすることで整理ができ、自分がまず何を目標にしたらいいかが分かるということを知りました。

「人の力」
・夢の実現のためには、自身の努力がもちろん必要であるが、コーチング等、他力を頼ってもいいとわかった。
・物事について書いたり、人に話したりすることで自分の考えがまとまって、自分が何に興味を持っているかが改めて実感できた。

「非認知能力・5つの基盤的能力」
・非認知能力、基盤的能力が将来成功する可能性があることを知り、IP-Uの重要性が再確認できた。
・自分はコツコツ力は高いけど、目標を立てて振り返りをしないから何が出来ていなくて、今はどんな状態なのかが理解できていなかったことが分かりました。まずは毎朝移動時間を使って1日の流れを考えて、帰りの移動時間では振り返りをしていこうと思います。

「コミュニケーション(聞く)」
・私は、今日の授業を受けて、相手の話を聞くときのコツを知って、実践したいと思いました。
・相手の言葉を繰り返したり、まとめたり、新たな視点から質問したりということを組み込んだ話し方は面白かったです。
・周囲の人を巻き込んで、いろいろな人の意見を聞いたりして、自分を高めていくのも重要だと気づきました。

 

宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパスHP

【共創コーチング®コラム】宇都宮大学iP-Uの挑戦
一覧に戻る
【共創コーチング®コラム】不安はどこからやってくる?
研修と教育でリーダーを育成する【共創コーチング】
© 2016 Coaching Systems Inc.