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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】「言いづらいこと」を言う時ほどラポールを

おはようございます、稲垣友仁です。

先週末は教員研修、企業研修、出版セミナーとリーダー的な立場にいる意識の高い方々に話を行っていました。

特に企業では、今後の未来を見据え、リーダーに、人と人との関係性に着目するよう促す企業が増えてきています。

 

今日ご紹介する記事は、2年ほど前に書いた記事ですが、コミュニケーションの基本中の基本という視点で、再度ご紹介したいと思います。

 

みなさんは、「ラポール」という言葉をご存知でしょうか?

 

「ラポール」とは、もともとは心理学の用語で、セラピストとクライアントとの間の、互いに信頼し合い、安心して感情の交流を行うことができる関係が成立している、心的融和状態のことを表します。

人間関係においてもこの言葉はよく使用されていて、他者とのコミュニケーションにおける土台として、「相互に信頼している状態」のことを、広く一般的に「ラポール」とも言われます。

ラポールとは、フランス語で「橋をかける」という意味で、相手と自分との間に橋が架かっている状態、すなわち、心が通じ合い、互いに信頼し、相手を受け入れている状態を指します。

ラポールを築くことは、人間関係においてとても重要となります。

ラポールがあれば、言いにくいことも相手が受け取ってくれる可能性は高まります。

逆を言うと、相手とのラポールがない場合は、相手はこちらの話を受け取ってくれない可能性が高まります。

 

ラポールを築くために良いとされている方法が下記となります。

・相手に動作を合わせる(ミラーリング)
・相手の相手の話し方や状態、呼吸などに自分を合わせる(ペーシング)
・相手の言葉を繰り替える(オウム返し)
などいくつか方法があります。

 

実際的な話で行くと、下記のような行動でもラポールが築けるのではないかと思います。

・天気の話をする
・相手の趣味について聞く
・お菓子を上げる
・お土産を渡す
・相手の興味にある話について話題を提供する
など

 

今日は特に、部下や子どもに、「言いづらいこと」を注意しなければならない時にラポールを築いていただくことをお勧めします。

多くの方が、注意する時に、いきなり怖い顔をして、深刻な顔をして話をし始めます。当然、相手も緊張するので、話を聞きたくないと逃げ腰になります。そうすると本当の反省になりません。

いろいろな上司と関わっていると、うまくやっている人ほど、注意をする時に、最初の段階でラポールを築こうとしていることに気づきます。

自分の失敗談を話し始めたり、ケーキを一緒に食べたりなどしながら、相手の話も聞き、最終的に言わなければならないところは、声のトーンを落として相手にズバッと伝える。

そして、そのフォローとして、相手の気持ちを聞いたりしながら明るい気持ちで相手を返すことにとても注意を払っています。

当然、反省させることになるので、きちんと理解させることが何より大切ですが、緩急をつけて相手のメンタルケアを行いながら配慮し関わっていくことがとても大切かと思います。

 

この1週間は相手とのラポールをテーマに過ごしてみて下さい。

 

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