おはようございます。稲垣陽子です。
2月最後の日ですね。
先週は相手を受容することをお伝えしました。
受容とは「受け入れて取り込むこと」
相手が言っていることには、何らかの意味があるというところに興味と関心を持って、理解するように相手と関わる姿勢です。
では、相手を受容するために具体的にどんなコミュニケーションができるのでしょうか。
そう考えると思い出すことがあります。
10代の頃、私は世の常で「思春期」を迎えていました。
何が不満だったのか、今となってはよく思い出せないのですが、大人や社会に対して漠然とした不信感を感じながらも、結局大人に頼らなければ生きていけない自分、その矛盾に日々葛藤していたように思います。
なので、表面上は穏やかでしたが、親に対しては反抗的で排他的な行動をとっていました。
そんな時に、九州で用事があり、福岡在住の叔母の家に一人で1泊させてもらうことになりました。
夜、「陽子ちゃん、最近悩んでるみたいって聞いたよ」そんな言葉からだったと思います。とつとつと私は日々感じていることを話し始めました。何を話したのかは全く思い出せないのですが、途中泣いたり、壊れたレコードのように何度も何度も同じ話をしたようにも思います。
気づいたら、窓の外が白んできて朝になっていました。
そのとき初めて、目の前に徹夜で目をまっ赤にした叔母がいることに意識がいったのでした。相手の都合も考えず、一方的に話す私を、叔母は否定せずにずっと聞き続けてくれていました。
今でも、あの時の叔母の顔を思い出すと心が熱くなります。
この日を境に私の態度は激変したか・・・というと、残念ながらそんなことはありませんでした(笑)
ただ、自分本位の世界から、他人を感じる世界に少しずつですが意識を向けるようになったと思います。
このように、「とことんつき合う」というのも受容を表すコミュニケーションの一つです。
自分の時間を割いて相手と向き合う、関わる。
その行為が「あなたを受け入れているよ」というメッセージとなります。
今週は良かったら、「とことんつき合う」ことを意識してみませんか?
徹夜をする必要はありません(笑)
ただ、目の前にある自分のことをすべて脇に置いてあなたと向き合うよ、という姿勢が大切です。
その時間がたとえ1分だったとしても、深いつながりを感じることができるかもしれません。