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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】コーチの倫理とは?

おはようございます、稲垣陽子です。

GW真っ最中ですね。いかがお過ごしでしょうか?

先日、こちらでもお知らせしましたが、27日にICFの倫理規定セミナーをやりました。
世の中の士業には倫理規定がありますが、コーチにもあります。
当スクールがベースにしているのは、ICF(International Coaching Federation) の倫理規定です。
これは世の中の流れに合わせて5年に一度変更されます。

そのタイミングが、今月ありました。4月1日より新しい倫理規定に改定されました。
正直、えーなんでこのタイミング!?と思ってしまいました。
セミナーは半年以上前から4月27日にやることが決まっていたので、
「新しいものを伝えないといけないじゃないか〜!」と最初は動揺しましたが、
英語と格闘しながらも、なんとか、皆さんのコーチング活動のヒントに
なることはお伝えできたかなと思います。

倫理規定というと「難しい」「ルールに縛られる」という印象もあるかもしれませんが、
「コーチとしてどうあるか」を問い直してくれるもの、だと私は考えます。

倫理的成熟とは

最近、倫理的成熟という言葉をよく聞くようになりました。

倫理的成熟とは、「何が正しいか」という外的ルールに従うのではなく、
「どのように判断するか」という内的な対話力と自己認識の力を育てていくプロセスを指します。

心理学者マイケル・キャロルは、倫理的成熟をこう定義しました。
“倫理的に成熟した専門職とは、価値観の対立や曖昧な状況においても、
自分の行動を内省し、対話し、責任を持って決断できる力を持つ人である。”
これはまさにコーチに求められる資質でもあると私は思います。

つまり、倫理的成熟を高めていくには、単にルールや常識をたくさん知っている
ということではなく、「なぜ私はこの判断をしたのか?」と自らに問いかけ、
その選択を客観的に見つめ直す力が求められます。

ただし、そのとき私たちの判断の背景には、文化的な価値観や育ってきた環境、
そして、言語化されておらず目にも見えづらい「自分なりの当たり前」が存在しています。
そして、それは全く相手にも同じものが存在します。

コーチは、そういった自分と他者の“見えない基準”を、尊重し、共感し、受容して、
判断に向き合うことが求められます。
それがコーチングにおける柔軟性や透明性を作り出します。

ぜひ、今週は「倫理的」な自分を感じながら、
目の前の人と対話をして見ませんか?

では、素敵な1週間をお過ごしください。

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