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メルマガ「共創コーチング®」未分類稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】体験に開かれる

おはようございます、稲垣陽子です。

「陽子は人の話を評価判断しながら聞いているよ」

先日パートナーにそう言われてかなり凹みました。
最初はそんなことはない!と思ったけれど、
確かに・・・「評価判断」している自分に気づき、深く反省したのでした。

ことの発端は先週の土曜日でした。
「コーチが学ぶカールロジャーズのPCA」と題して、南山大学附属小学校教諭で
同大学大学院敎育ファシリテーション専攻非常勤講師でもある大島 利伸先生に、
ロジャーズのパーソンセンタードアプローチ(PCA)について学んだのです。
これは、カウンセラーはもちろんコーチにとっても根幹的な傾聴の軸となるもので、
それを長年現場実践を積んできた大島先生からわかりやすく、
かつ情熱的に教えていただき、大変心を打たれる有意義な内容でした。

その中で「自らの体験に開かれる」と言うキーワードを学びました。

今ここで自分が体験していること(感じたり、見たり、思ったりすること)を
否定せずにそのまま意識できるようになることだと学びました。
体験に開かれると言動の一致も見られて、深い自己受容が生まれてきます。

よって、コーチは目の前の人が自らの体験に開かれるように、
感じたり、見たり、思ったりした【体験】をそのまま、
相手の目を通すように聴く姿勢が必要です。

果たして私はそれができているだろうか・・?

相手の話をそのまま受け止めて聞くことはできていると感じました。
でも、話し手がそのまま自分の言葉を【体験】として
受け止めるまでには至っていないと思ったのです。

なぜなら、聞き手の私が話は受け止めつつも、
私の中のもう一人の私が「相手がそう感じることは・・そう思うことは・・
もう一歩深いところで何かが起こっているのではないか」と、
「評価判断」して聞いていることに気がついたのです。

つまり、簡単に言うと相手の【体験】に私の推測を入れて複雑に聞いているのです。
あるいは私と言う雑音を相手の思考の中に入れているとも言えるかもしれません。

真の傾聴とは、ただそのまま、相手が感じること、思うこと、
その体験をそのまま受容し、共感して理解しようと聞くことが大切だと学びました。

そのためには私の頭と心を静かにさせて、目の前のその人をそのまま見て、
受け止める姿勢が大切だなと深く反省したのでした。

今週はぜひ目の前の人の話をただ聞いてみてくださいね。
良い1週間になりますように。

参考図書「傾聴の心理学」

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