おはようございます。稲垣陽子です。
私たちはしばしば「強みを生かす」「強みを伸ばす」という言葉を
職場や教育現場で耳にします。
でも、自分の強みに気づいている人はそれほど多くはありません。
実際に強みがわかったところで、
それがそのまま仕事に活かせることは少ないかもしれません。
でも、自分の強みがわかることは自己肯定感が高まり、
仕事に対する意欲ややる気も高まります。
だからこそ、上司は部下に強みを伝えることは大切です。
部下の成長と自信の向上に直接的に貢献するからです。
しかし、実際のところ、日々の業務の中で
部下の強みを見つけて伝えるのはなかなか難しいものです。
そこで今日は、その際のポイントをいくつかご紹介します。
強みを辞書で調べると
「他者よりも少しでも抜きん出ているところ」と書いてあります。
強みというと、つい人よりかなり優れたところを
伝えないといけないように思うのですが、
そんなことはありません。
少し抜きん出ているところでも強みになります。
部下が日常的に行っていることで、
他の人よりも少しだけ上手な点を見つけ、それを伝えましょう。
例えば「机がいつも綺麗」「約束の前日に必ずリマインドメールを送る」など、
部下がこだわって行っていることに注目しましょう。
これらの行動には潜在的な強みが含まれています。
「机がいつも綺麗だね」とストレートに伝えてあげることはもちろん、
そのこだわりを話題にすることで、
机をきれいにするくらい効率的に動きたい、
などより深い強みが見えてくることがあります。
強みはエネルギーがある部分とも言えます。
なので、弱点にしか見えない人もいるかもしれません。
しかし、弱点と強みは表裏一体。
見方を変えれば強みとして捉え直すことができます。
例えば、「うるさい」というネガティブな視点も
「明るい」とポジティブに伝えたり、
「そばにいると元気になる」や「励まされるよ」と言い回しを変えることで、
強みとして捉えることができるでしょう。
気づかずに自然にやれていることに、
実はその人の強みが潜んでいる可能性があります。
例えば、道で具合が悪くなった人がいたとして、
思わず手を差し伸べる人もいれば、
救急車を呼ぶかどうか判断し行動する人もいるでしょうし、
声をかけて励ます人もいるでしょう。
同じ状況でも何をするかは人それぞれ。
自然とやる行動の裏側に強みは潜んでいます。
どうでしょうか?今日は4つのポイントをお伝えしました。
部下一人ひとりの強みを見つけて伝えることで、
彼らのモチベーションを向上させ、より充実した
職場環境の構築につながると思います。
ぜひ伝えることを意識してみてくださいね。
では、今週も素敵な1週間になりますように。
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