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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】フィードバックをもらう

おはようございます。稲垣陽子です。

私は20代の頃、営業の仕事をしていましたが、
途中で思いっきり仕事に行き詰まった事がありました。

成果が思うように出ない、かといって 仕事に貪欲に立ち向かう気もない。

その時、私はどうしたか・・・
当時の給与1ヶ月分以上を使って営業セミナーに通う事にしたのでした。
打開する新しいやり方を教えてもらえればうまくいくだろう、そう思ったのでした。

しかし、途中でリタイア。
セミナー後の飲み会にだけは参加するというていたらく。
結果、仕事の成果は変わらず低飛行のままでした。

相談の仕方

あの時、どうしたら良かったのか。
今にして思うとよく分かります。
もっと周りの人に相談すれば良かった。

いえ、相談はしていました。でも、相談の仕方が悪かった。
「Aというお客さん最悪なんですよ」
「上司のBさんの言う通りにやっても上手くいく気がしないです!」

振り返れば、相談と言う名の愚痴ばかり。
周りの大人たちはそんな愚痴を親身に聞いて、いつもなだめてくれていました。

でも、当時の私が相談すべき内容は以下だったと思います。

「私はなぜ成果が出ないと思いますか?」
「私のダメなところはどこですか?」
「私が改善しなくてはいけないところを教えていただけますか?」

私を苦しめている自分自身の考え方やあり方を、
ダイレクトに相談してフィードバックをもらう必要がありました。

でも、私はそれができませんでした。

それを口にするということは自分のダメさを認めることでもあります。
一つでも自分をダメだと認めてしまったら・・
当時の私には自分の全てがダメになるような感覚がありました。

だから自分のダメさを認めることよりも、
愚痴を話して自分を正当化することが精一杯でした。

「フィードバック」と「教わる」

こんなふうに、自分の言動について周りに聞くことを
「フィードバックをもらう」と言います。

「自分についてフィードバックをください」
「うまくいくやり方を教えてください」
は似て非なるものです。

フィードバックをもらうというのは、
自分がどう見えているのか、客観的な情報を聞くことです。
うまく行っていないのなら、耳に痛いことを言われるかもしれません。
なので、フィードバックをもらうと考えると
なんとも言えない怖さが出ます。

それに対してやり方をおしえてもらうというのは、
自分の「手」を増やすということ。
なので、教えてもらえると考えると安心感は感じるかもしれません。
しかし、「手」は増えたとしても、
根本的なダメな部分がわかっていなければ、あまり効果はありません。
また、人がうまく行ったやり方をやっても
自分がうまくいくとは限らないものですよね。

フィードバックから得る安心感と可能性

フィードバックをもらうことは確かに怖いです。
思いっきり否定されるかもしれないですし、
ダメな自分に直面して、のたうちまわるかもしれません。
恥にも燃えるでしょう。

でも、それだけのこと。

私もフィードバックをもらって
すごく恥に燃えた経験があります。
でも、それはどこか自分でもわかっていたことでした。
やっぱりそこかと思えたので、
何をすべきなのか自然と明らかになってきました。

フィードバックをもらう。
それは、怖さを超えて真実をもらうことでもあります。
確かに、一瞬は恥に燃えるかもしれませんが、
それと同時に、今まで味わったことがないほどの
可能性や新たな気づきが生まれてきます。

そして、不思議なのですが、
安心感や安らぎも手に入るのです。

逆に、今までダメな自分をばれないようにびくびくして、
隠すことに膨大なエネルギーを使っていたことに気づくでしょう。

今週はフィードバックについて書きました。
いきなり第三者からフィードバックをもらうのは難しいと思いますが、
信頼できる人にそれとなく聞いてみてもいいかもしれません。

では、今週も素敵な1週間をお過ごしください。

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