おはようございます。稲垣陽子です。
部下マネジメントの一つとして
1on1ミーティングを導入する人が増えてきています。
ただ、なかなか成果までつなげられないと感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな中で、受講生で幼稚園の園長先生をやっているAさんは、
1on1を大いに生かして、個人の成長と組織の活性化につなげています。
具体的にはスタッフに1on1を実施した結果、
なんと、みんなが次のレベルの資格にチャレンジをして、合格をしたそうです。
例えば、幼稚園教諭二種免許しかなかった人が一種にチャレンジしたり、
保育士免許を取得したり、秘書検定を受けて合格した人も出たとか。
Aさんはどんな1on1をしたのでしょうか。
意識したことは何か?と聞いたら、
「強みをベースに選択肢を広げる」ことをしたとのことでした。
例えば、秘書検定に合格した人は事務の方でした。
とてもよく仕事ができ、業務を整理するのが上手です。
そこでAさんは「整理するのが上手いね」と承認はもちろんしましたが、それだけで
終わらせることなく、「その強みを生かしてやってみたいことはある?」
と聞き続けました。
上司なら強みを職場で生かして欲しいと思うはずです。
でも、Aさんは、強みを「仕事の中」だけで活用するものと限定することなく、
純粋にその人の強みを指摘し、それを生かす選択肢を広げるような関わりを意識し続けました。
結果、その部下は直接仕事には関係ないけれど秘書検定を受けると決め、合格をしたのでした。
他のスタッフもそうやって自分の強みを生かす選択肢を広げた結果、
どんどん前向きになり、幼稚園全体の雰囲気も格段によくなりました。
また、それが園の運営や園児の教育に好影響を与えるようになってきています。
強み教育とはよく聞きますが、ただ強みを知っただけでは、何をして良いのか
分からず逆に途方に暮れてしまいます。
「強みを生かしてやってみたいことは?」
と、強みの先に選択肢がたくさんあることが、自信ややる気につながるります。
選択肢を広げるためには、他には?と尋ねたり、あなたにアイデアがあれば、
提案も可能です。
それが、掛け算のコミュニケーションとなり「共創」へともつながります。
ぜひお試しください。
Aさんの具体例は下記のページにも掲載されています。
ぜひ合わせてご覧ください。
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