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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】今こそ現場へ

おはようございます。稲垣陽子です。

12月に入りましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

この時期のコーチングは、今年1年がどんな一年だったか、振り返ることが多くなります。

今日はそこでの気づきをシェアします。

営業課長のAさんは、実直で真面目なリーダー。
仕事の知識も豊富で製品のことなら誰よりもよく知っています。

だからでしょうか、他者への要求も厳しく、マネジメントとしては指示がキツくて、よく部下や他部署と軋轢を起こしていました。

Aさん自身も自分のマネジメントがうまくいかないことに悩んでいました。

そんな中、今年、コロナ禍となりました。

部下たちは営業をしたくても、客先に訪問することができません。しかも在宅ワークとなり、部下の動きも見えづらくなってしまいました。

Aさんは営業マネージャーなのに特にやることがなく、毎日似たような朝礼と報告書を読むだけで時間が過ぎていきます。

困ったAさんは、なにをしたかというと、こんな時だからこそ部下に知識をもっと身につけてもらおうと、今までの営業のスタイルを地域別から製品の特徴別に分け、さらに自分にも担当をつけて一営業マンとして部下と同じような仕事をすることにしたのです。

Aさんにとっては久しぶりの営業です。

今まではマネジメントとして一歩引いていたけれど、久しぶりに一営業として計画を立て、お客様と対峙し仕事をして「とても楽しかった」と話してくれました。

そうだ、自分はこれが好きだったんだ、これが面白かったんだ、と久しぶりに仕事の楽しさに気づいたのでした。

管理職となり、部下のマネジメントをやっているAさんは、正直、いつも頭を抱えていて辛そうでした。
仕事も楽しくなくなってきていました。
コーチングでは「転職」が話題になったりしたこともありました。

でも、久しぶりに現場に戻り、部下と一緒になって業務に取り組んだことで、そこに楽しさが潜んでいることを思い出しました。
部下との距離感も縮んだようでした。
何よりも、もう一度仕事へのやる気が戻ってきたようでした。

Aさんの話を聞きながら、私は改めてこんな時だからこそ、原点に戻ることも大切だな、と思いました。

学校の先生なら、職員室にいるのではなく教室に通ってみる。

マネージャーなら、現場に立って部下と一緒の活動をしてみる。

上司なら、新入社員の時のような気持ちで仕事に取り組んでみる。

少し今までとは違うものが見えてくるのではないでしょうか。

答えはいつも現場にあります。

では、今週も素敵な1週間をお過ごしください。

 

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