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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®コラム】新しい時代の部下のことをより深く知る方法

おはようございます。稲垣陽子です。

4月に職場が異動になったAさんからこんな悩みを聞きました。

新しい職場の人と関係性が作れない。
コロナのため歓迎会もしていないし、ソーシャルディスタンスのため、部下をランチや飲み会に誘うこともできずどんな人なのか、話ができていないので仕事がやりづらい。

とのこと。

部下の何を知りたいのでしょうか?

Aさんに限らず、相手を知るためには、まずは「食事」や「飲み会」というざっくばらんな場所が必要だと思っている人は意外と多いのではないでしょうか。

でも、一方で「飲み会」で本当に相手を知ることができるのか、というと、
・上司の自慢話を一方的に聞かされた、
・話題が下世話な話で幻滅した、
というのもよく聞きます。

「飲み会」で相手を知りえる深い会話ができているのかは、やや疑問です。

そもそも私たちは部下の何を知りたいのでしょうか。

別に部下の家族構成や趣味が知りたいわけではないでしょう。

ただ、そんなざっくばらんな話題を通して、どんな人なのか、人なりをよく知り、関わりの接点を見出したいと思っているのだと思います。

この人は何を大事にして、どんなことが好きで、どういうところにモチベーションがあるのか、そんなことが知れれば、話題も広がりますし、話しやすさも増すと考えます。

この環境の中では、今までのように、気楽に食事には行きづらくなりました。

その代わりに業務時間内の会話で、関わりの接点を構築するコミュニケーションのスキルやノウハウを磨いてくことはこれから益々必須になると思います。

部下を知るためにできることとは?

まず、1on1面談は必須アイテムです。

長い時間は必要ありません。
5分、10分の短い時間でも、相手を知ろうとする視点で、目の前の人と1対1で話ができる技術は、必須です。

実際にある上司の方は、テレワークになったおかげで、部下と毎日話をするようになり、それがとても良かったと言っていました。

普段隣に座っていて、部下のことは十分に分かっているつもりだったし、話していたけれど表面的だった。
部下の気持ちや仕事のやり方を毎日聞く中で、普段、どれだけ相手のことを固定観念で見ていたか気づいたそうです。

なんとなく知っているつもりで、日々変化していることまで気付いていなかったと話してくれました。

つまり、日々何を大事に仕事しているのか、今やっている仕事について何を思っているのか、そんなことを深く聞くだけでも相手のことを知った感覚が高まります。

他に、業務時間内にできることとして「相談する」というのもあります。

報告を受けたり、相談に乗る一方ではなく、時にはあなたから相談をしてみるのです。

意外に親身になって聞いてくれたり、面白いアイデアが出たり、励ましてくれたりして、その人の素が見えてくることがあります。

もう一つの使えるアイテム、電話

もう一つ、使えるアイテムとしては電話です。

最近は、簡単なことを聞くのもメールや時間を予約して電話会議で、などが増えました。気楽に声もかけづらいというのもあります。

その分、「ちょっといい?」と気楽に話ができる電話は何気に安全で便利なアイテムです。

直接声を聞くだけで安心したり、細かいニュアンスが分かり合えるメリットがあります。

このように様々なアイテムを活用しながら、常に「目の前の人をより深く知る」という視点で関わってみましょう。
日常の会話にちょっとそんなエッセンスを取り入れるだけで、会話から気づく内容に変化が生まれます。

では、今週も素敵な1週間をお過ごしください。

 

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