この7月からコーチングのオンラインクラスをオープンさせます。
実は3年前にオンラインにしようと思いました。
先々週のメルマガでは、学習定着率を上げるという目的を伝えましたが、実は本当のところ、もう一つ理由があって、本当はそちらの方が強く動く要因になっていたのかもしれません。
オンラインコースを作ろうと思ったもう一つの理由は、冬にインフルエンザが流行っていたことが挙げられます。
当時は、インフルエンザの予防接種を1回行った人でもかかってしまうような状態で、冬の企業研修で私たちは絶対に休めませんから、ピリピリした毎日を過ごしていました。そんな時にオンラインであれば何の影響も受けないのにと思ったこともきっかけです。
そういうこともあり、まずはスクールのプログラムをオンラインへ変更するために、本部があるアメリカに連絡しました。
正直なところ、オンラインということはビデオ視聴を使えるので、ほぼそれでやってしまえば楽だなあと思っていて、ビデオを見て、テストをしたり、現場の実践をしてレポートを書いてもらったりしながら、進めていくスクールも一つの案として考えていました。
しかし、国際コーチ連盟(ICF)のHPを見ていくと、「同期と非同期の割合は8:2であること」と記載がありました。
要するに同期型学習とは、リアルタイムで行われる双方向で行われるインタラクティブな学習で、コーチとの対話によるライブな授業やフィードバックの時間を8割にしなさいというお達しです。
今でいう、ZOOMのようなものでライブで行いなさいということです。
非同期学習とは、ビデオを見たり、テストをしたりなど自分のペースで行える、セルフペースラーニングとも呼ばれているものです。
僕も一応、教育者なので同期と非同期は7:3が良い比率だと講演では常に伝えていました。
「教えたいことがあったら、授業時間の3割は教えていいですよ。でもそれ以外は、その教えたい3割の内容を学習者が体験したり理解を深めたりする時間が7割以下になると全体的な学習定着率は下がります。」と、言っていたのです。
ここがICFという団体に入っている良さで、基準を明確に決めているので、放っておくとビジネス的な面だけに注目してビデオだけで進めてしまう面も出てくると思いますが、そうなるのを防いでいます。そうすることで、コーチのクオリティを担保しているのです。
座学のようなものはビデオのみでもいいと思うのですが、実習が入ってくるものは上記の割合は必要だと思います。
しかし、「7:3」で行けると言っている私にとって、ICFは、それ以上をいく厳しさで「8:2」を要求してきています。これは、きついなあと思いました。
教師をしていた時から、同期型の授業でテキストみながらティーチングを行うのはダサいという刷り込みがあるので、そうならない構成バランス作りに苦慮しました。でも、やっぱりやってみるといいですね。
この2年で、きちっと非同期部分を何にして、同期部分をどうするのか、カリキュラム作りで乗り越えてきました。
リアルな時にいただいていたアンケートと、今オンラインでいただいているアンケートには大きな差があります。
オンラインコースは1回で終わりではなく、継続的にフォローも行う形での学習構成を考えているので、参加者のアンケートもライブ感(やってる感)が伝わってきます。
オンラインをうまく生活の中に導入し、日常での実践と絡めていくと劇的に変化が起こるような気がしています。
また後日アンケートなども紹介して行こうと思います。
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