おはようございます。稲垣陽子です。
週末のコーチングスクールで、一人の女性がこんな感想を話してくれました。
「4つの基礎コースを受けて、自分が変わったというよりも本来の自分に戻ったような気がします」と。
確かに、彼女は初めてスクールに来てくれた時よりも明るくなったように感じました。
そして、
「最初は、肩書きのすごい人もたくさんいて自分は場違いの所に来てしまったのではと自信がなかった」
とも話してくれました。
集団にいて「自信がない」と感じることってよくあると思います。
周りの話についていけない時や、みんなができているのに自分だけできない時とか、自分の言動にイマイチな反応だった時など、「自信がない」と感じることはありませんか。
私はよくあります。
そんな時、一般的には自分の足りないものを探したくなったり、自分の何かを変えなくては、と思うと思います。時には相手を批判したり、無理に周りに合わせようとして疲れてしまう人もいるかもしれません。
でも、実は集団の中で「自信がない」と感じる時、自信を取り戻す一番の近道は「本来の自分に戻る」ことなのです。
「本来の自分に戻る」とは、すでにある自分自身の素晴らしさに気づく、とも言えるでしょう。
では、どうやったら「本来の自分に戻る」ことができるのでしょうか。
今日は、すぐにできる簡単な方法を紹介します。
それは、「同じ」という視点で人の話を聞く事です。
・「同じ」という視点で人の話を聞く
まずは相手の話をよく聞くことからスタートしましょう。
自信がないと思う時ほど、自分のことをよく知ってもらわなければと話し出す人がいますが、逆効果です。
まずはよく聞くこと。
ウンウンと、楽しい話なら楽しそうに、苦しい話なら苦しそうに、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞きます。
それから「同じ」「わかる!」という視点で相手の話を聞いてください。
・そういう気持ちになるの、わかるよ
・こういう時は悔しくなるよね、
・立場は違うけれど、私もその立場なら同じように感じるかも、
それでも「同じ」が見つからない人は似たもの探しでも構いません。
・小さい頃近所のおじさんの話し方に似ているな
・ここまでは言わないけれど、思わずこう
いう言い方をしちゃう時、私もあるな
など。
私の中にある目の前のあなた、あるいは集団との共通点はなんだろう、と「同じ」に意識を向けながら話を聞きます。
なぜなら「同じ」と思えれば思えるほど、私たちは相手とつながる接点を見いだすことができます。
そうすると自然と質問が出てきたり、気の利いたアドバイスがさらりと出てきたりもします。
また、「同じ」という感覚は、自分は集団から分離していない、「同じ」者としてつながっている、という意識を助長します。
そう思えたら、自分が誰かになる必要もなく、自分は自分のままでいていい、ということに意識はつながっていくでしょう。
もちろんすぐにはそうなりませんが、まずは目の前の人と「同じ」ところはどこだろう?と意識を向けて話を聞いてみてください。
ああ、一緒だな、と思えるところが増えれば増えるほど、自分を飾ることなく自分らしくいられると思います。
そして、実は「本来の自分に戻る」ことがパワフルで、生き生きとしていて、さらに実は周りにとってもわかりやすいので、関わりやすい、ということが起こります。
今週はぜひ「同じ」に
意識を向けて相手の話を聞いてみてくださいね!
では、素敵な1週間をお過ごしください。
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