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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】もう、リーダーなんていらない

おはようございます、稲垣友仁です。

「イチローに人生のこと聞いてみた 人生100年イチロー人生すごろく」という企画が、SMBC証券さんのHPにあります。

2分ぐらいの動画が23本ぐらいあるのですが、ちょっと昭和な雰囲気の自宅の中にイチローが一人いて、人生ゲームのようなすごろくを一人でやっていくというシチュエーションです。
サイコロをふり、止まったところで、イチローがそのマスに書いてある出来事について意見を述べるのですが、それがとっても面白くて、昨年一気に動画を見てしまいました。

イチローが考える、リーダーの存在よりも大事なこととは?

その中でも、#8の動画「プロジェクトのリーダーになる」というところで止まった時に、イチローがリーダーに対する見解を述べているシーンがあり、それが興味深かったので今日は皆さんに紹介したいと思います。

「イチロー:よく言われるんですよ、特に負けてるチームにはリーダーが必要だって。
もちろんいた方がいいです。
ですけど、もっと大事なのは、何かを感じようとする人間がいるかどうかなんですよね。
優秀なリーダーがいたって、それを見て何かを感じる人間が周りにいなかったら何にもならないんですよチームとして。
でもリーダーが一人、決まった人がいなくても、何かから何かを常に感じようとする姿勢がある人間が集まった方が実は、チームとしてはうまく機能すると思います。・・・」

リーダーの想いをキャッチする阿蘇市の新成人

ちなみに今日は成人式、この3連休に各地で成人式が行われていました。

毎年恒例になっているのが熊本県阿蘇市の佐藤市長。いつも新成人に歌とエールを贈って話題になっています。
それを受け取った阿蘇市の新成人の人たちのインタビューでは、佐藤市長のパフォーマンスは良かった、本当にありがたいという意見がほとんどです。

最後に必ずフレーフレーと応援団がよくやるエールを新成人に対して一生懸命にやるのですが、若い頃ってああいうのをみても意味がわからなかったり恥ずかしかったりするのですが、阿蘇市の新成人の方々は、それを見て、きちんとその想いをキャッチできる。本当に素晴らしいと思います。

誰かの小さなリーダーシップを誰かが感じ止めて、その輪が大きくなっていく。
そうなれば、もうリーダーという最初から決まりきった役割の人は要らないのかもしれません。

リーダーが誰か分からない組織が持っているもの

私が関わらせていただいている組織の中には、とても進化している組織があって、その職場へ行くと最初は誰がリーダーかわかりません。

ある時はAさんが引っ張っていて、話が変わった瞬間にBさんが仕切っている。
そして、周りが成功するために皆でバランスをとっていく。
とりあえずリーダーが決まっているけど、状況に対して全員が有機体のように臨機応変に動くという雰囲気です。
すべて社長ではなく、現場のチームレベルで判断して仕事を進めていき、ボーナスなどもチームで決めています。

日本人って何気にこういう感覚を持っていてこのような進化した組織の片鱗は至る所で見られる光景です。

2020年は、
「何かから何かを常に感じようとする姿勢がある人間」を共創コーチングというコンテンツを使って生み出していき、誰がリーダーがわからない組織、現場の裁量で判断しスピーディーに対応できる組織、そんな進化した組織を創っていきたいと思いました。

 

本年もよろしくお願いいたします。

コーチング・システムズ稲垣友仁

 

※参考資料

イチローに人生のこと聞いてみた【人生100年 イチロー人生すごろく】
#8 プロジェクトのリーダーになる
SMBC日興証券株式会社

http://mshn.jp/r/?id=0zgnf2462&sid=4758

 

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