おはようございます。稲垣陽子です。
競争から共創へ。
これが当社のコンセプトです。
お互いが勝ち負けの競争で関わるのではなく、
才能を掛け合わせて新しい価値を共に創り出す
関係となること。それを目指しています。
しかし「競争」がなくなることはありません。
「共創」の関係を作りたいと思っても、
心のどこかで人はしょっちゅう誰かと競争を行なっています。
特に近しい人との関係で・・。
私自身も深いところでいつも「競争」をしちゃいます・・。
一般的に、毎日顔を合わす家族、同僚、上司、
部下など、相手に何かを求めるような関係の
相手に特に「競争」は起こります。
「競争」の関係は相手に対して
「どちらかというと負けている」あるいは、
「どちらかというと勝っている」
のどちらかに属します。
負けていると思う人は、自分より相手の方がすごい、相手の言うことが正しいと、
一見相手に従順に合わせて下手にいますが、心の中ではスキあらばいつかギャフンと言わせようと、
逆転一発ホームランを狙っています。
なので、実は従順な態度の中に冷静な目で、
相手のあらを探し批判をしている、なんてことが起こります。
そして、ここぞ!というときは形勢逆転で思いっきり相手のことを責めたり、強気な態度に出ます。
また、突然辞表を出したり、いきなり新しいプロジェクトを始めたりなど、
相手が思いついてもないやり方で自分を表現したりします。
勝っていると思う人は、常に自分を勝てる状況においておきたくなります。
なので、相手が自分より勝たないように、色々なことをします。
分かりやすいところでいうと、叱責や押し付けなど上位下達で相手を動かし、
自分の方が強くて勝っていると表現します。
しかし、実際にはそれだけではありません。
「君はそのままでいいよ」「無理しなくていいよ」と優しく相手を守り、相手を助けることで、相手が自分を負かして勝つだけの力をつけさせないようにするという方法もあります。
相手のチャレンジの機会や成長する機会を奪うというやり方もあるのです。
つまり、相手が自分を負かすことがないように、相手の力を奪い、常に自分を勝てる状況に置く、ということが起こります。
また、自分自身も勝てるところでしか勝負しなくなるため、実は自分自身の成長が止まり、
お山の大将で終わってしまうということが起こります。
さらに自分が勝っている、という状況にいるということは、相手はあなたといると常に
「負けている」と感じているということ。
そういう相手にあなたが深いつながりや安らぎを求めようとしてもそれは難しくなります。
つまり、勝負をしていると私たちは人と深くつながる事ができません。
では、この「競争」を手放し「共創」の世界に行くにはどうしたらいいのでしょうか?
それにはまずは相手との融合が必要です。
でも、そう簡単ではありません。
特に家族など近しい関係だったらなおさら。
そこで今日は融合の3ステップをお伝えします。
1、自分が相手に「負けている」or「勝っている」
ことで有利なこと(得していること)はなんですか?
30個書き出してみましょう。
2、もしあなたが今のポジションの逆
(負けていると思っている人は勝っている、
勝っていると思っている人は負けている)の人に
なったら、あなたの身に何が起こるでしょうか?
相手はあなたをどう思いますか?
3、あなたが「負けている」or「勝っている」
と思うポジションにいる時には、心の奥底に
不安、悲しみ、恐れ、があります。
それは何ですか?
「私の不安は(悲しみは)・・」を主語に相手に伝えてみましょう。
例:「私の不安は、自分が働かなければお金がなくなるということです」
融合のワークは一人では難しいので、コーチや
友人などの力を借りながら、やれるといいでしょう。
では、今週も素敵な1週間になりますように。