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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子言いづらいことをサラリと伝える技術記事一覧5つのパワー「調整力」

調整力の実例〜アメリカのコーチから学んだこと〜

おはようございます。稲垣陽子です。

先週は1週間、アメリカへ視察と研修に行ってきました。
目的は二つあり、

一つは、外資系のクライアント企業さんの
アメリカ本社を訪問し、交流してくること。
そして、アメリカ本社が採用しているコーチと会談をしてくることでした。

二つ目は、コーチングの世界的な組織である、
国際コーチ連盟のカンファレンスに参加してくることでした。

今日は、一つ目のコーチとの会談で気づいたことをお伝えします。

クライアント企業さんでは、
本社でコーチを雇っており、今まで一度も会ったことはなかったのですが、
一度コーチングの方針や方向性について会って話したいと思っていました。

今回、ようやく念願が叶ってお会いさせていただくこととなりました。

コーチはワターソンさんという男性で、年齢は正式にわかりませんが、70歳は優に超えていると思います。

オフィスは、オハイオ州の地方都市の中にあり、
日本の避暑地のようなおしゃれな店と広々とした公園がある、緑豊かな街の一角にありました。

まずオフィスに到着すると、すでに玄関口で待っていてくれて、
穏やかな口調で「よく来たね〜」とウェルカムをしてくれました。

そして、カタカナで自分の名前と会社名が書いてある、
日本語の名刺を渡してくれたのです!これにはすごく感動しました。

もちろん、日本と関係の深い仕事をしている方であれば、
欧米人で日本語の名刺を作っている人は多いと思います。

しかし、ワターソンさんは日系企業専属のコーチという訳ではありません。

活動はヨーロッパ、南米、オーストラリア、などグローバルに行っています。

また、私のクライアント企業もアメリカ主体であり、英語がスタンダードです。

英語を公用語とする人たちが集まっています。
実際に、本社のお会いした方の中で、日本語の名刺を持っている人は一人もいませんでした。

その中で、しかも外部のコーチがクライアントのために日本語の名刺を用意している。

その姿勢に私はとても感動したし、心を掴まれました!

アメリカと日本、本社と支社、という関係であれば、主体はアメリカであり、本社にあります。
主体側は自分の方に合わせさせようとするのが普通です。

多くの人は自分が基準だと思っています。
無意識ですが、自分たちが基準であるので、周りはそこまで理解できるだろうと思っていますし、理解できないのなら、その基準にまで合わしてくることを求めます。

だからこちらは英語の名刺を用意しますが、向こうは英語の名刺であることに何ら不都合を感じないので、
日本語の名刺を用意するまでには至らないのが普通です。

その中で、日本語の名刺を用意している。これが調整力です。

これはまさに、シーソーでいうと、上から下へ近づくことであり、
上が下に合わせようとすることにつながります。

これは、外資系企業だけに限らず、
リーダーと社員、先生と生徒、親と子、
コーチとクライアントの関係でもよく起こります。

主体を取っている方は、無意識に自分にあわせさせようとするのです。

調整力を高めるためには、そうではなくて、まずは相手に合わせてみる。

何をすれば相手に合わせることになるのか

あなたにとって「名刺」になるものは何か、じっくり考えてみてください。

 

 

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8月21日より28日までアメリカ出張のため、不在となります