おはようございます。コーチング・システムズの
稲垣友仁です。
さて、先日開催した、共創コーチ養成スクールの
基礎コース2日間セミナーにおいて、コミュニケ
ーションについてお話しをさせて頂いた際、参加
者の方から、下記のような質問を頂きました。
「相手の名前を呼ぶことは、“承認”として、本当に
プラスになるのでしょうか?」
コーチングの5つのコミュニケーションスキルの
1つに、“承認”というスキルがあります。
さらに、承認には3種類あって、「存在承認」、
「行為承認」、「結果承認」というものがあります。
私たちは、この相手の「名前を呼ぶ」ことは、
「存在承認」としてカテゴライズしています。
今回の参加者の中に、個人病院の事務長をしている
方が体験談を話してくれました。
その方は、眼科で検査技師としても現場に関わって
いるのですが、特に、子どもの検査をするときに、
「~ちゃん、~するけど、安心してね」
「~ちゃん、~をしてくれるかな?」
と、名前をプラスして呼びかけると、そうでない
ときに比べて、子どもの動きが違ってくるとおっ
しゃっていました。
眼科の検査では、患者が子どもといえども、協力
をしてもらわなければいけない時があるそうです。
相手を不安にさせてしまうと、協力が得られず、
検査結果の精度が下がってしまうそうです。
そこで、子どもを安心させ、そして、快く協力
してもらうためにも、積極的に名前で呼びかける
ようにしているそうで、それがとても効果的だと
おっしゃっていました。
「名前を呼ぶ」ということは、相手の行動を引き
出すためにも、とても重要な役割を担っている
ように感じました。
実は、これは子どもに限ったことだけではあり
ません。
大人も自分の名前とずっと付き合っているわけ
ですから、「名前を呼ぶ」とビビッと響くのです。
「~さん、おはようございます」
「~さん、ありがとうございました」
「~しようと思うのですが、~さんはどう思いますか?」
お試しください。