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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

相手との間に生まれる「気づき」を伝える

Business people having meeting around table in office

通常のコーチングにおいては、相手にフォーカスし、相手の気づきを引き出すことに終始します。

一方で、クライアントの話を聞きながら、コーチ側でも「アイデア」を思いついていることがよくあります。


それを言葉にすれば、相手にとってためになるのは分かっているのですが、「コーチは引き出す人だ」という思いから、それを伝えることに躊躇してしまう方が多いのも現実です。

実際、気づいたことを相手に伝えたけれども相手に煙たがられた、ということを経験したこともあるでしょう。

しかし、「共創コーチング」では、互いの気づきが触発し合うことで、新たな価値が生み出されると考えることもあり、相手との間に生まれた気づきは積極的に、タイミングよく、クライアントに伝えて行きます。

ただし、気づいたことを伝えるのは、相手の主体性を大切にしながら進めていく必要があるので、セッションの中盤以降に限りますが・・・。

優秀な共創コーチは、クライアントとの間に起こる目には見えないものを感じ取り、二人の間にタイミングよく、言葉として表出させる力を持っています。

例えば、クライアントの話を聞いていたら、コーチ側に何か新たなアイデアが浮かんできた。それをクライアントに伝えたら、実はそれが欲しくて探していたものだった。ということは良くあります。

もしくは、クライアントの話を聞いていたら、つまりこういうことだというキーワードが浮かんできて、それを伝えたら、そのキーワードから、いろいろなアイデアがクライアントから出てくるきっかけになった、などと言ったようなことは、よくあります。

相手との間に生まれる気づきを言葉で表出させることは難しいように思うかもしれませんが、これは特別な力ではなく、人間には元々そのような力は生まれたときから備わっています。

相手との会話の中で何かを感じる。これは、誰もが意識を向ければできることです。

さらに、これをいかに言語化し、相手の今の状況に必要な言葉(情報)として、どのようなタイミングで伝えていくかをトレーニングしていくことで、共創を生み出すことができるのです。

相手の主体性を引き出しつつ、そのコミュニケーションの中で生まれる「気づき」を伝えていく技術を学ぶことで、集団を鼓舞できるようなリーダーになることができます。

まず今週は、相手との間に生まれてくるものを相手にフィードバックしてみましょう。

よく相手の話を聞いてから行ってくださいね。

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