おはようございます。稲垣陽子です。
かつて100歳の双子として注目を集めた「きんさん・ぎんさん」(覚えてますか・・?)
の、ぎんさんの娘3姉妹が、先日トーク番組に出演していました。
3人とも全員90歳を超えていましたが、とても元気でした。
その中で視聴者からの質問コーナーがありました。
「親孝行をしたいけれど、どうしたらいいか分からない。親に喜んでもらうためにはどうしたらいいですか?」というもの。
娘さんの回答は、
「自分自身のことを話す」でした。
「え、話す!?」一瞬、意外に思いました。
親孝行と言えば、旅行や食事に連れて行ったり、親の話をとくとくと聞いてあげたり、など、「親にしてあげる」ことを私はイメージしたからです。
でも娘さんたちは、親の話を聞くのではなく、自分のことを話せと言う。
確かに、親子とはいえ生きている世界は違います。
相手(子ども)がどんな世界に身を置き、何を見て、感じて、生きているのか。
話をしてもらうことで分かります。
「分かる」ことで人は安心します。
ここでの「分かる」というのは、仕事内容とかではなく、
「色々あるみたいだけれど、一生懸命生きているんだな」という、子どもが生きようとしている命の息吹です。
そして、そのメッセージが届くことが何よりの親孝行なんだと、私なりに解釈をしました。
コーチングの基本は「聞く」であり、聞くことの大切さは何度もお伝えしてきましたが、話すことも大切なんですね。
聞くことと話すことは比例すると私は思っています。
深く聞くことができる人は、深く話すことができます。
今週は良かったら、深く聞く、あるいは深く話すことを試してみてください。
相手の命の息吹が感じられるまで。