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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

対等な関わり

おはようございます。稲垣友仁です。

夏休みも終盤になり、子どもの宿題であせる小学生の親が多くなっているのではないでしょうか?

うちも宿題は、ほとんど終わってはいるものの、苦手な作品作りが残っています。

そういう状態なのにゲームばかりやる様子を見て、親二人はちょっと焦ってきています。
子どもも内心あせっていると思うのですが・・・。

子どもが、夏休みに勉強しなくて、ゲームばかりやっているとき、

「ゲームばかりやっていないで、宿題済ませたの?早くやりなさい」

といいたくなります。

そう言った時に、「は~い」と言って、やってくれればいいのですが、

うちはそうもいかず、

「うるっさいな~。よけいにやりたくなくなったわ~」と言って、半泣き状態でキレられます。

子どもも不安なわけです。そこに焦らせる親の言葉があれば、感情が逆なでされるのは皆さんも経験上、よくわかると思います。

では、どうしたらいいか?

親も不安で何とかしたい、しかし注意すると子どもは反発する。
「放っておいたほうが、相手のためになる。」と、いう人もいるでしょうが、放ったらかしにせず、引っ張りすぎず、その間を行くコーチング的関わり方では、以下の3つのステップが考えられます。

?不安を伝える
このアプローチは親が不安なことから始まっています。親はそれを隠ささず不安なことを伝えることがまず第1歩です。
そして、子どももやらなければならないのに、やれないという、両者の不安が共有できれば、それをどうしていくかについて話していけます。

「夏休みの宿題が終わるかどうか、ちょっと不安なんだ」
「去年みたいに夏休みの最終日に焦るの嫌なんだ」
「~くんはどう思っているの?」

?整理していく
子どもは、やらなければならないことはわかっていますが、具体的にどういうタイミングで何をしていけばいいのかは、整理できていません。
なので、子どもの理想の状態を聞いたうえで、何をしていけばいいか質問しながら、並べて整理していく、コーチングアプローチ的な方法が使えます。
子どもが答えられないことは想像で「~くんは~したいんだね」と本人が思っていそうなことを目の前に提示してあげること。
子どもが一人で出来ないのは当たり前のことなので、親とタッグを組んで、二人で考えて行ければいいと思います。

「いつから宿題始めようと思ってたの」
「いつまでに終わらせたい」
「早く宿題を切り上げたいんだね」
「お母さんと一緒にやろうか」

?ペースメークする
一度、二人で決めたことも、子どもは忘れます。決めても出来ないこもあるでしょう。
自分だけで出来ない場合は、親や周りのサポートを使ってもいいということを伝えながら、進歩状況を確認したり、仕切り直したりする視点も大切です。
親はペースメーカーとして、子どもの状態に応じてサポートする視点もありだと思います。

「予定通り言ってる?」
「どうやってやってこうか」
「お母さんに何かできる事ある?」

子どもは弱い存在なので、こちらが強引に引っ張っていくこともできます。
そのような場面も必要だとは思いますが、そればかりやると、子どもの主体性は育ちませんし、子どもが自分自身の力を感じる場面が少なくなると思います。
親と子どもが主従の関係でありすぎると、子どもの力は、本来持っている力よりも弱くなってしまうように私は思います。

コーチング的な関わりは、人は互いに平等であり、対等であるという感覚に気づかされます。
対等な関係でこそ、子どもは本来以上の力を発揮できるのだと思います。親と子どもが主従の関係ではなく、対等なパートナーとして、相手の成功をサポートいしていくという関係性を持つことも、子どもの自立にとっては、とても大切なことだと思います。

そういう関わりが、大人になった時に、自分で未来を切り開いていく素地になると思いますし、困難を自分と周りの力を使って切り抜けていける、強い人間をうみ出すのではないかと思っています。

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