おはようございます。稲垣陽子です。
皆さんは普段人と話しをする時、丁寧語と対等語(タメ語)、どちらを多く使っていますか?
おかれている立場や話す相手によって違ってくるとは思いますが、人の会話を注意深く観察していると、この比重も人それぞれ、パターンがあることが分かります。
つい丁寧語を話す人と、ついタメ語になる人と。
そして、この二つを意識して使い分けられると、相手との関係性にもっとポジティブな影響を与えるのではと思う時が多々あります。
先日も、あるリーダーが、部下に対して、理路整然と状況を丁寧語で伝えていました。
端から聞いていると、言っていることは分かるけれど、いまいち伝わらない。
その方は、内面は熱いハートを持っている優しいリーダーなのですが、外見がやや強面で声も大きかったりするので、丁寧語できちんと話そうとすると、部下にとっては威圧感が伝わってしまいます。
そこで、わざとタメ語で話してもらいました。
「~なので、よろしくね」「僕は~と思っているんだけど」など。
タメ語で話そうとすると、普段は省略している気持ちなども自然と入れ込んでいました。
結果、部下の同意も得られ、会話の着地点が見られました。
その逆もあります。
私の友人に「うん、うん」といつもタメ語で相づちを打つ女性がいるのですが、ここは「はい」と丁寧に言い切った方が信頼性が高まるのに、と思ったりもします。
こんな風に、タメ語は相手との関係に、親密感や一体感、調和感を創りだします。
丁寧語は、信頼感や信憑性、安心感を創りだすことができるでしょう。
今、自分は目の前の人とどんな関係性を創りだしたいのか、
丁寧語とタメ語を使い分けることによって、それが手に入るかもしれません。
これ、意識すると結構難しかったりします。
普段ほとんどタメ語を話さない方はすごく違和感を感じるかもしれません。
逆に丁寧語を話さない方は、言い切る怖さを感じるかもしれません。
今週は使い分けるときの自分の気持ちも感じつつ、良かったら試してみてくださいね!