おはようございます。稲垣友仁です。
現在、ある業種の営業マンチームのリーダーに研修前のヒアリングを行っています。
リーダーの中には、部下に対して叱れなくて悩んでいる方がけっこういました。
チームリーダーでもあるので、チームをビシッとさせなければいけないという雰囲気が社内にあるのでしょう。
自分で叱った時はチームは動かず、支店長がガバッと出てきて、みんなを鼓舞すると一気にやるようになる。
自分が言ってもあまり変わらないのに、どうして支店長の時には動くんだと自分の能力のなさに落ち込む日々だということでした。
組織を牽引するリーダーとしてはビシッとさせる場面も必要だと思いますが、ビシッとさせなくても結果がでればいいのではないかと私などは思ってしまいます。
ここで必要な考え方が、一人でやろうとしないということです。
自分で何でもできなければならない、という考え方で多くの方が悩みを抱えてしまいますが、結果として成果がでればいいわけなので、組織内にある使えるものは何でも使えばいい。こういうのを組織のリソースといいます。資源。
この場合だと支店長は叱るのがうまい。それをリーダーがうまく使えばいいわけです。
その他にもいろいろな能力をそれぞれが持っていると思います。その組織にある多くの資源を使いながら、皆の力に頼ることでチーム意識も育ちます。
自分で何でもできるようになることも大切かもしれませんが、チームの成員にうまく頼る力をつけていくことの方が何倍もメリットがあると思います。
子育ても同じで、自分一人でやろうと抱え込まないことはとても大事な考え方だと思います。
旦那さんが持っているリソース、祖父母が持っているリソース、学校の先生が持っているリソース、地域が持っているリソースなど、あらゆる人にお願いをしながら、頼りながら、あらゆる人の手にかけられながら育つことが子どもにとっても意義があるのではと思います。
必要な時に「教えてもらう」「頼る」「お願いする」
こういうことができる人が、自分も周りも幸せに出来る人だと思います。
多くの人は、「教えてもらう」「頼る」「お願いする」は、感情的に出来ない人が多いのが現状です。
こんなこと一人でできなくてどうするんだと思われそうとか、弱い自分をさらけ出したくないと思ってしまうのでしょう。
しかし、私がお会いしたチームを上手くまとめているリーダーは、100%この3つができる方でした。
こうされた相手も、自分自身が他人の役に立っているという感じを味わうことができ、組織としては主体者が増え発展していくのだと思います。
今週は、「教えてもらう」「頼る」「お願いする」を意識して過ごしてみましょう。