おはようございます。稲垣陽子です。
コーチングで聞くというのはとても大切なスキルです。
私も長いこと人の話が聞けず、どうしたら心から聞けるようになるのかは自分自身の命題でもありました。
聞く、というのは相手の話している言葉を聞いて理解することだけではありません。
言葉では表現していない感情や信念・認識なども受け取り、本当に話したいことを話せるようにサポートしていくことが、コーチには求められます。
では、そのためにはどうしたらいいでしょうか。
一つのヒントは相手の話を聞いている時に生じる「違和感」にあると思います。
話を聞いていて、話している言葉と本当に話したいことと、どこか違和感を感じる・・そんな時ってないですか?
私は、先日息子と話している時に違和感を感じました。
息子は、今体育で鉄棒をやっているようなのですが、それがどうも苦手らしい。
ある日の会話の中で、「あ~明日は体育がある・・」と少し嫌そうな声で言いました。
でも、その後すぐに「体育大好き!一日体育だったらいいのに・・」と言ってきたのです。
急に真逆なことを言い出したので、私はまさに違和感を感じました。
彼がどんなつもりでそれを言ったのか分かりません。彼なりに自分を鼓舞するつもりだったのか、もしくは本当に体育が好きなのかは分かりません。
ただ、私はその息子のいい方も含めて違和感を感じたので、彼に向かって
「そうか、Kくんは体育が好きなんだね、でもママには体育が嫌だって聞こえてくるよ」と言いました。
すると、やや照れくさそうに笑いながら抱きついてきました。
二人の間に何とも言えぬ一体感が生まれたように感じました。
その日は何も聞きませんでしたが、きっとその後に体育について聞いたら素直に話してくれたようにも思います。
こんな風にコーチングで聞く時には、違和感をキャッチすること、そして、それを統合させルサポートが大切です。
統合させる方法としては、
・感じたことをそのまま伝える
・相手の言葉を繰り返す
・要約をして、話を確認する
などがあると思います。
今週は、良かったら自分の「違和感」に意識を向けてみましょう。そして、余裕があれば違和感を統合させるサポートもしてみてください。
私もトライしたいと思います。
今週もステキな一週間を!