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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

コミュニケーションのベースを築く

おはようございます。稲垣友仁です。

日本のコーチ協会の理事である方が、日本のコーチ代表としてアメリカでの世界的なコーチのミーティングにでた時の話です。
当時、10年ほど前の参加者はアメリカ人が占めていました。

ミーティングの議題があったのですが、本題に入る前に、互いを知り合うという時間を二日間ぐらい持ったという話を聞きました。
民族や文化の違いを埋めるために本題に入る前にコミュニケーションをまず取るという考え方があるそうです。

我々日本人はこのようなことをせず本題から一気に行く場合が多いと思います。
昔の日本では普段から多くの場でコミュニケーションを取っていたので、可能だったと思います。

しかし、現在は難しくなってい来ていることを各職場の様子を聞いていると感じます。
いろいろな職場における管理職の悩みとして、世代間の価値観の違いに悩まれていたり、昔よりつながりを感じなくなったという意見を多々聞きます。
世の中的に、昔よりもコミュニケーションを取る機会が圧倒的に減っていて、メールや携帯などで決まった人とのコミュニケーションはある意味増えているかもしれませんが、職場の方や違った関係でのコミュニケーションが少なくなってきているのではないかと感じます。

例えば何か相手に伝えたいことがあったとします。
そこで伝えることで相手が受け取ってくれるかどうかは、相手との関係性がとても影響してきます。
相手と関係ができていればすぐに伝わるかもしれません。
関係性ができていないと「?」になることが多いわけです。

関係性の構築は、これまでに取ってきたコミュニケーションの量と時間が影響していると思います。
人間関係の問題の根本は、コミュニケーション不足から来ていることが多々あるのではないかと最近特に感じています。
方法論やスキルも大切ですが、コミュニケーションの量を普段から貯蓄しておくという考え方はとても大切だなあと思います。

今週は、相手との関係性を深めるためにコミュニケーションをいつもより増やしてみましょう。
日本では「飲みにケーション」という言葉がありますが、これもある意味、関係性を構築する素晴らしい方法だと思います。企業の接待や外交的な戦略の一部としても利用されています。
あと、仕事の話でなく何気ない話を相手としたり、休憩時に意図的に「最近どう?」と声をかけてみたり、あなたが関係性を深めたい方に自分からコミュニケーションを取ってみましょう。
携帯や電話やフェイスブックもこういった目的に使うと便利です。
あと、会議の場でも本題に入る前に「最近のグッドニュース」などを話してもらう時間を取って、互いを知りあう時間を少し取るという方法もあります。
いろいろと試して、いい方法があればまたぜひ教えてください。

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