おはようございます。稲垣陽子です。
コーチングにおいて「相手に興味を持つ」ことはとても大事なファクターです。
私自身もコーチングを学んで特に高まった能力の一つに、これがあると思っています。
自分と接点のない人や環境が違う人でも興味を持って関わることが出来るようになりました。
では、人に興味を持つ、とはそもそもどういうことでしょうか。
興味に段階があるとするならば、第一段階の興味は「表層的興味」だと思います。
表面に現れるものへの興味、つまり、相手が手にしているもの、事柄、出来事への興味です。
小さな子どもを見ると分かりますよね。
子どもはよく「~ちゃんの持っているあれが欲しい!」と言いますが、
その人が手にしている、可視的なものに対しては興味がわきやすいものです。
「仕事は何をしていますか?」
「家族は何人ですか?」
「好きな食べ物は何ですか?」
などの質問がそれに当たります。
でもこの第一段階の興味だけだと、相手の気づきを起こす、視点を変える、というコーチング要素にはやや遠いですよね。
では、第二段階の興味は何かと言うと、「内的興味」になります。
興味を英語で言うと「interest」となりますが、語源辞書で調べると、inter(間の)、est(存在)という二つの言葉に分けることができます。つまり存在と存在の間にあるもの、結びつけているものに意識を向けること、これを「興味」と言うこともできそうです。
例えば、上記の質問で相手の仕事が分かったとしたら、その仕事とその人を結びつけるような質問、
「なぜその仕事を選んだのですか?」
「その仕事の面白さはどんなところですか?」
などがそれに当たります。
コーチング的には、この第2段階の質問の方が深まりますし、第2段階の興味が増すことで相手への視点が増え、自分自身の興味の量や人との関係性も深まってくるように思います。
ということで、今週は第2段階の興味を意識して相手と関わってみてください。
会話が弾んだり、相手の思わぬ新たな側面を発見できれば嬉しいですね。
では。