おはようございます。稲垣陽子です。
リーダーをコーチングしていて思うことですが、
多くのリーダーが実は部下にとても遠慮をしている事が分かります。
先日も、会社の不満を吐き出した部下に対して、ぐっと我慢して聞き役に徹したという上司の方がいました。
本当は何が言いたかったですか?と聞くと、
「やる事やってから言え」って言いたかったですよ。とおっしゃる。
それでもその一言を言わなかったのは、相手のやる気をそぎたくなかったから。
でも不満モードの先にやる気モードはありません。
不満を話したからと言って、やる気にはならないのです。
電源のON/OFFのようにモードのスイッチを変えなければいけません。
ではどうしたらスイッチは変えられるでしょうか。
残念ながら方法は一つではありません。
自分の思いを正直にニュートラルに伝えるのも効果があるでしょうし、
10年後の自分はどう思う?など、客観的にさせて問題を小さく見せるというのもできるでしょう。
叱る/諭すも効果があるでしょう。
このコミュニケーションをキャッチボールに例えて考えてみると、
1、相手から不満というボールが投げられた
2、自分が受け止める
3、相手に投げ返す
となります。
つまり、3番はその人の個性に合わせて色々なやり方をすればいいと思います。
でも大事なのでは、その前の2番、相手のボールを自分はどう受け止めたのか、その意思表示がないのです。
「そんな風に思っていたんだね・・・ちょっと寂しいね」
「もっと早く言ってくれたら良かったのに。気づかなくって悪かったな。」
「結構きつい言い方するね~」
この2番を明らかにする事で次の3番の意図もすんなりと理解してもらえたりします。
よく子供の喧嘩を見ると、こじれた後に2番を言って、何だそうだったんだ~と和やかになったりしますよね。
今週は3番の前に一呼吸、2番を伝える事を意識してみませんか。
慌ただしい月末ですが、少しでもゆとりが作れるといいですね。