おはようございます。稲垣友仁です。
暑い夏が続いていましたが、全国的に週末は雨が降ったようで、涼しくなってきましたね。今後は徐々に暑さはやわらいでいくということですが、どうなることやら・・・。
さて、私事ですが、8月12日発売の児童心理9月号に執筆させていただきました。今回は、「向上心のある子」というテーマで「強み」と「自己基盤」について書いています。ご興味のある方はぜひご覧ください。
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今日は、そこに書いた「強み」について、具体的な手法であるリフレーミングというものを紹介します。
リフレーミングというのは目の前にある事象に対して考え方の枠組みを変えることで、問題解決をはかるというものです。
例えば、クラスがうるさいとお悩みの先生がいたとします。
これをリフレーミングすると、
このクラスの子どもたちは「元気がある。パワーがある。エネルギーが余っている。」
という風にとらえることもできます。
リフレーミングをうまく使う教師ならば、生徒の持っている特性を「強み」に変えてうまく使うことでしょう。
例えば、このクラスの子ども達は、元気があり、パワーがあるのですから、どんどん意見を言わせる。すぐに食いついてくる様子が目に浮かびます。
学級経営のうまい先生ならば、子どもたちにどんどん意見を言わせて、ディスカッションの楽しさを教えていくうちに、自然と規律ができあがるように仕組むという流れを作っていくと思います。
子どもたちも楽しさを味わいたいので、自分たちで自然に守ろうとする意識が生まれます。
一方、こういうケースでよくある失敗が、規律を守らせようとして、注意しまくります。罰則などもつけて、とにかく静かにさせようとします。
うるさいものを静かにさせようと思うと苦しく、注意すると関係性も悪くなったり、何よりも生徒の自尊心を低下させてしまい、意見が出ないということになりかねません。こうなると悪いスパイラルに入ってしまいます。
物事がうまく行かないと思ったらまずはリフレーミングしてみましょう。
そこにある本質的な流れを理解し、捉えなおすことで、解決の糸口が見えるかもしれません。
そして、その強みを使ったラインでの打開策を考えるのです。
今週は、何かネガティブなことに遭遇したらリフレーミングし、ポジティブな方向に捉え直してみてください。
そして、その強みを活かした打開策をいくつか考え、トライしてみてください。