先々週はディソシエーションというスキルを紹介しました。
※携帯コーチングスクールバックナンバー「客観視する」
http://www.just.st/index.php?tn=info&in=307395&pan=27&msgid=30&pth=0&com=view&ts=4aff2b4c
今日は、その反対のアソシエーションというスキルを紹介します。
ディソシエーションは、ちょっと離れて客観的に見るということ(分離した状態)でした。
アソシエーションはその反対で、主観的になること。心と身体が一体になっている状態のことを言います。
例えば、
私は、過去に自分のコーチから「5年後の夢物語を描いてみようよ」と提案されました。
その5年後の夢物語を使ってコーチングを受けたのですが、
コーチが、
「誰と何をやっていますか?」
「自分の身体の感覚はどんな感じ?」
「周りの人はどんな顔をしている?」
「で、その後はどうなるの?」
など、その時の状況と一体になるよう質問してくれました。
そうすることで、5年後のビジョンが、本当に実現できたかのように体験でき、思わず行動を起こしてしまいました。
イメージを持たせビジュアル化させる。
そして、自分自身がその映像に溶け込んでいくことによって、行動がより起こりやすくなるわけです。
そのような、自分が自分と一体になることをアソシエーションと言います。
頭の中にイメージを持たせて、ビジュアル化させることや、
その人の過去の成功イメージを引き出したり、「あなたならどう考えます?」など、当事者意識を高める場合に使うスキルです。
ということで、今週は、相手をアソシエートしてみましょう。
「君ならどうする?」
「そのビジョンは、その後どうなっていくの?」
「君が過去に体験したことで、使えるものはあるかな?」
など、相手の状況に合わせて質問をしてみましょう。
相手の状態が見える人は、ディソシエーションとアソシエーションを使い分けて使ってみてください。
物事に直面しすぎている人には、ディソシエーションで客観的視点を引き出し、物事を客観視しすぎている人には、アソシエーションで主体的な立場に引き戻してあげて下さい。
稲垣友仁