おはようございます。稲垣陽子です。
残暑がかすかな秋の気配をしりぞける、こちらはそんな毎日です。
今月は、承認スキルをお伝えしています。
皆さん、何か試してみましたか?
ぜひ、変化や気づきなどがあれば、感想を送ってくださいね。
承認のお話をするとよく経営者の方から、
「大事なのは分かるけれど、承認をするとつけあがるのでは?」
とか、
「せっかく承認したのに何も変わらない」
等の感想をいただくことがあります。
なぜならば、多くの人は承認することでひそかに期待をしてしまいます。
相手が変わることを。
自分の思ったとおりに動いてくれることを。
でも、もちろん思い通りには行きませんよね。
私も大失敗をしたことがあります。
採用をお手伝いした会社でのこと。
彼女の潜在能力はとても高かったので、こちらもすごく興奮し、
私は事あるごとに、彼女の能力を承認し、
期待する役割に向けて動けるように励まし続けました。
でも、彼女は自分にそんなことができるとは思っておらず、
結果、期待と現状のギャップに苦しめることになってしまいました。
承認で目的地まで引っ張ろうとしてしまった・・・。
承認を機能させるためには
見返りを求めないという大前提が必要です。
テストで100点を取らせたいから承認をするのではなく、
テストで100点を取るかどうかは分からないけれど、
今目の前のその人の素晴らしさを伝えていく。
あなたが何をしてもしなくても、
存在するだけで価値があるんだよ、
そんなメッセージを、承認は伝えることができると思っています。
そこに、やる気や行動が生まれるのかもしれません。