記事一覧
メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】相手軸で話を聞くために

おはようございます。稲垣陽子です。

先日、初対面の方と話をしたのですが、
久々に上手くコミュニケーションをとることができませんでした。

会話中に質問をしても質問の意図が伝わらずに
「それってどういう意味ですか?」と聞き返されてしまいます。
どうも話が噛み合っていない。二人の間に距離を感じてしまう。
お近づきになりたいなと思っていたので、少し落ち込みました。

自分の関心の高い言葉に反応する

後で、なぜ上手くいかなかったんだろうと振り返ってみて、
一つのことに気づきました。
それは私が相手が発した何気ない言葉にこだわってしまい、
その言葉に引っ張られながら相手の話を聞いていたのでした!

その言葉とは「不安」という言葉。
私、実は「不安」という言葉が好きなんです。

「不安」という言葉を聞くと、

・何がその人を不安にさせているのか?
・その不安の大元はどこから来ているのか?
・不安という言葉で見えなくしているものは何か?

など、そこにパクッと食いつきたくなる自分がいるのでした。

コーチングだとその辺は意識してニュートラルに聞けるのですが、
普通の会話だとついつい
自分の関心度の高い言葉に反応してしまいます。

みなさんもそんなことはないでしょうか?

先日もある方と話していたら
その方は「リーダー」という言葉に反応する、と言ってました。
他にも「幸せ」「ダイエット」など
様々なキーワードに引っかかってしまうという話を聞いたことがあります。
面白いところでは「車」というのに反応し、
「車」と聞くと何に乗っているのか車種まで
どうしても聞きたくなってしまう、という人がいました。

もちろん、それが悪いわけではありません。
そこが相手も興味のある部分なら話はどんどん広がるでしょう。
でも、そこにこだわりすぎていたら、
それは自分軸で会話をしているにすぎず、
自分と相手が交わり関係が深まる会話にはなかなかつながりません。

自分と相手の関係が深まる会話とは?

相手とより良好な関係を築きたければ、
自分軸の興味も自覚しつつ
さらに大切にしたいのは相手が何を話したいのか、
相手軸に興味を持つことです。

例えば私の場合なら、
私は「不安だ」ということに興味を持ち
もっと聞きたいと思っているけれど、
話している相手は「不安」についてどう思っているのか、
そこを話したいと思っているのか、興味を持つことです。

では、興味を持つとは具体的に何をすることでしょうか。

それは「観察する」ことです。

相手の話している声のトーンや雰囲気、
顔の表情を注意深く観察します。
そこに意識を向けると、
話したいことを話している人は生き生きとしていて、
エネルギーがあることが分かります。
逆にそうじゃない人は、
言葉に詰まったり、目線が泳いだり
戸惑った表情をしたりします。

話している内容だけに意識を向けるのではなく、
相手をよく観察しながら話を聞いていくと、
自然と相手の興味がある部分が見えてくるように思います。

ぜひ、今週は相手軸に興味を持って、
相手を観察しながら話を聞いてみましょう。
いつもとは違う関係性が見えてくるかもしれません。

——————————-

※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。

【共創コーチング®︎コラム】仏教に伝わる承認の極意
一覧に戻る
【共創コーチング®︎コラム】マイクロフレンドシップはあなたも相手も幸せにする