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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®︎コラム】リフレーミングする

おはようございます。稲垣友仁です。

仕事柄、人の悩みや課題を扱うことが多々ありますが、
そういう話の中には、その人の「苦手意識」が大きく影響しているように思います。

例えば、会社からもっとリーダーシップをとってチームをまとめなさいと
注意をされたマネージャーがいたとします。

その人に話を聞いていくと、
元々、人に指示を出すのが苦手だったり決断を下すことも苦手だったりして、
苦手意識を持ちながらその役職をやっているということでした。

一生懸命仕事をして、上司の言うことを聞いて結果も出していたので
マネージャーに抜擢されるものの、
いざやってみると自分から指示もうまく出せないし、
決断もできずうまくいかない。
自分にはリーダーの才能がないのかなと
落ち込みながら日々過ごしていると言うことでした。

その才能を活かすには?

みなさんならこのような方にどのようなアドバイスや支援を行うでしょうか。

普通は、リーダーシップの力がないのだから、
頑張ってリーダーシップの力をつけていきましょうという形で
リーダーシップの本を読んでもらったりトレーニングをしてたりすることが多いと思います。

それはそれで大事だと思いますが、
私はそうする前に一つやることがあると思っています。

それは、まずうまくいっていない構造を一緒に見ていくということです。

下手すると余計に落ちこみそうですが、粗探しをするのではなく、
その人の才能はどこにあるのか?と言うことと、
その才能を活かしてリーダーシップを発揮するにはどうしたらいいか?
を一緒に考えていくことがこの場合最も大切なことだと思っています。

上記の例でいくと、
この人が決断できない、人に指示ができないと言うことは、
考え方を変えて見ると、人に優しく思いやりがあり、
人の気持ちに敏感なためにそうなってしまうのではないか
と考えることもできると思います。

それはその人の才能であり強みです。

その才能が本人も納得すると言うことであれば、
それを活かせるようなリーダーシップは
どのようにしたら発揮できるかを二人で考えていきます。

そうすると、別に自分が指示をしなくても回るようなチームにすることもできますし、
自分が先頭に立ってやらなくても、チームメンバーの状態に配慮して、
それを下から支えていくリーダーシップもあるのです。

リーダーと言うイメージが、人の先頭に立って引っ張っていかなければいけない
というイメージを持ち過ぎているあまり、
自分の苦手な力を無理に発揮しなければと言う苦手意識が先行して、
それが周りに伝わってよりドツボにはまっている人は多いと思います。

リフレーミングという考え方

このような場合、苦手意識を克服するためにポイントとなるのが、
「リフレーミング」と言う考え方です。

リフレーミングとは、目の前にある事象に対して考え方の枠組みを変えることで、
問題解決をはかるという、カウンセリングではよく使われる手法です。

上記の例で言うと、

「決断できない、人に指示ができない」

考え方の枠組みを変える(リフレーミングする)と

「人に優しく思いやりがあり、人の気持ちに敏感だ」

と考えた部分です。

このような話をしていくと、希望が持てるのでしょうか、
パーッと周りの視界が開けたかのように顔が上がってきます。

苦手意識を克服するのは並大抵の精神ではできません。
平気な顔している人も、実は心の中ではくじけている人が多いように僕は思います。
自分の得意や才能に結びつけて取り組みを考えていくことで光が見え始めます。
その時に必要な考え方が「リフレーミング」と言う考え方です。

そのような考え方で取り組んでいくと、
自然に苦手だった人に指示をすることを行い出したり、
決断もできるようになっていくと言う流れはこれまでよくありました。

全てが強みで打開はできないので、
弱みである決断することやバシッと相手に伝えることも
見ていく必要はあると思いますが、
必要以上に苦手意識が低くなれば、
トレーニング次第で人は苦手を克服することもできるようになっていきます。

と言うことで、物事がうまく行かない場面に遭遇したら、
リフレーミングしてみましょう。

そこにある本質的な流れを理解し、
捉えなおすことで、解決の糸口が見えるかもしれません。

今週は、何かネガティブなことに遭遇したらリフレーミングし、
ポジティブな方向に捉え直してみてください。
そして、あなたの強みや才能を活かした打開策をいくつか考え、
トライしてみてください。

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