先日、宇都宮大学で毎年行っている、3日間集中講義「共創コーチング特論」を行ってきました。
この講義は2008年に始まってから14年目を迎えました。
コーチングと名のつく大学の正式授業では、日本で一番長く開講されているものです。
上の写真は、2008年11月の日経新聞で紹介されたものです。
「高い専門性だけを磨いて就職しても、社会に貢献できない。学生に自らの力で問題を探し、解決する力をみにつけてもらいたい」
そのような先生方の思いの元始まった授業です。
先生方と話し合い、内容には「共創」の二文字を入れようということで「共創コーチング特論」が生まれました。
今年も下記のように行いました。
講義名:宇都宮大学大学院工学研究科 情報工学特別講義 『共創コーチング特論』
1.日時 2022年2月14日(月)〜16日(水)
2.場所:宇都宮大学陽東キャンパス(地域デザイン科学部・工学部)
3.内容
2月14日(日)セルフコーチング 自分自身をマネジメントする方法
・セルフコーチングとは
・セルフコーチングのステップ
・自己基盤
・セルフコーチングの活用
2月15日(月)コーチングコミュニケーション 相手も自分もうまく活かせる、掛け算のコミュニケーション
・コーチングとは
・相手と共創を創る
・聞く、質問、承認
・相手のタイプに応じた関わり方
・コーチングロールプレー
2月16日(水)自分を未来へと導く‘ことば’づくり
・ことばとは
・過去、現在、未来に散らばっている言葉を拾い集める
・未来に持っていきたいことばプレゼン
共創コーチングの始まりは、当時、大学内で教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組を行うFD(ファカルティ・ディベロップメント)が流行り、宇都宮大学工学部でもワーキンググループを作って、「本当の生徒のためになる取り組みとは何か?」を真剣に考えていたそうです。
その解決策の一つとしてコーチングというメソッドに行き着き、その具体的な形として授業にしたという流れで出来上がりました。
本年は、学生の状況を考慮し、感染防止対策を徹底しながら、この授業はぜひリアルでということで、リアル講義で3日間行いました。
来年も開講予定です。