おはようございます、稲垣友仁です。
スティーブジョブスやビルゲイツがスピーチをしたことで有名なアメリカ西海岸にあるスタンフォード大学は、2021年QS世界大学ランキング(QS World University Rankings)で、第2位になった大学です。
このスタンフォード大学の経営大学院顧問委員会というものがあります。経営面で、相当凄い人達がいるそうですが、この75名にアンケートをとりました。
アンケートの内容は、いくつか項目があったのですが、その中の一つに「今、リーダーが伸ばすべき最も重要な能力は?」という質問がありました。
この質問は、経営者、やグループのリーダーのみならず、教員や医師など専門職でリーダーシップが必要な方々には共通することではないかと思いご紹介します。
この質問に対して一番多かった答えが、セルフアウェアネス=自己を認識すること(自己認識)だったそうです。
「自己認識」というのは、私たちが行うコーチングにおいてもとても重要だとされています。
経営者やリーダーをコーチングさせていただいていますが、結果を出すリーダー程、自分自身を知ろうと努力していますし、自己認識のレベルが高いように感じます。
また、リーダーのみならず、自己認識の高さは、内定決定率、転職後満足率の双方と高い相関関係にあるそうです。(パーソル研究所調べ)
そのような自己認識ですが、組織心理学者であるターシャユリックさんによると、自己認識にも大きく分けて二つあるそうです。
下記のようになります。
●内面的自己認識ー自分自身の強みや弱み、価値観などについて自身がいかに正確に捉えているか
●外面的自己認識ー同じ要素について他者が自分をどのようにみているかに関する理解
「自己認識の高い人は、上記の両方のバランスを保つことを強く意識していた」ということがわかっているそうです。
自己認識というと、「内面的自己認識」を指すように思いますが、「外面的自己認識」というものがあり、他者と良い関係性を築いている方は、特に「外面的自己認識」に意識を向けているように思います。
そうだとすると、他者からの情報というものはとても大切になってきます。
その他者という鏡に映るフィードバックをきちんと受け止めて修正をしていくことが、現代のリーダーにとっては大切なポイントではないかと思います。
ぜひ今週は、
「私がやった◯◯についてどう思った?」
「私の悩んでいる◯◯は、Aさんならどうする?」
「私の話どうだった?」
など、自分が行った行動について他者からフィードバックを積極的に取り、外面的自己認識を深める機会を増やしてみましょう。
参考文献:
『セルフ・アウェアネス 』
ハーバード・ビジネス・レビュー/ダイヤモンド社
https://mshn.jp/r/?id=13mh72462&sid=4758
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。