おはようございます。稲垣陽子です。
最近は自分の才能や強みを理解し、発揮したいと考える人が多くなってきました。
しかし、多くの人にとって自分の才能や強みに気づくことは難しいです。なぜなら、何がそれにあたるのかがわからないからです。
理由の一つには、子どもの頃から私たちは才能や強みを意識して日常生活を送ることはほとんどありません。よって、「明るい」「元気」と言った当たり前のこと意外に、何を見れば「才能」「強み」があるのかポイントがわからないと思う人も多いのではないでしょうか。
子どもの頃から褒められたり、スポーツや芸術など才能を見つめる体験をしていれば、なんとなく「才能」「強み」についてイメージが湧くかもしれません。
しかし、以前、いかにも野球をやっていたという体格の方にお会いしたことがありました。お尻が張ってて、肩がいかつく本格的に野球をやっていたような雰囲気です。
そこで、私は「野球が得意ですか?」と尋ねました。
すると、その方が、「いやいや、私は甲子園に出てないので・・(得意とは言えない)」と言ったのです。
甲子園に出てなくてもいいんですよ……と思ったのですが、「才能」「強み」というと、そのくらい特別ですごいものでなくては、と思う人も多いです。
つまり、「才能」「強み」とは特別で稀有なものだと思っていると、自分の「才能」「強み」に気づくのはとても難しくなります。
では、どうしたら気づくことができるでしょうか。
1、自分の「才能」「強み」を人に聞く
自分のことは自分ではなかなか分かりません。人に聞くことが手っ取り早いです。
以前、知人が話してくれたのですが、自分の強みが知りたくて両親や昔の友だちに聞きまくったそうです。
そのために自分が幹事になって同窓会まで開いたそうです。
そして、そこで「ねぇ、俺ってどんなやつだった?」「俺ってどんなことが好きだった?」と聞きまくったそうです。
ある友人は「野球を一生懸命教えてくれて、あの時はすごく助かったよ」と話してくれたそうです。
本人は全く覚えていなかったのですが、そこから、「そうか、俺は一生懸命教えたんだな、確かに今もよく教えるな、俺は教えるのが嫌いじゃないんだな。」と思ったそうです。
そう思った彼は、「教える」ことが自分の強みだと自覚し、今、講師やファシリテーターの仕事を率先して、嬉々としながら行っています。
このように、人に聞くことで自分が自然とやってきたことを「強み」「才能」として捉え直して見ることができます。
2、「強み」「才能」を細分化する
あなたの強みは何ですか?と尋ねると、「面白いって言われます・・・」「明るいところかな」「まじめだと思います」など、とても大きな括りで捉えていることが分かります。
大きな括りで捉えると、その括りに入る人の母数も多くなるので、「面白いって言われるけれど、Aさんも面白い人で、Aさんほどじゃないから、これは強みとは言えないな」と、強みと認めづらくなります。
そこで、「強み」「才能」を細分化してみましょう。
例えば、「面白い」という強みがあったとしたら、どんなところが、面白いのか、いつそう思われるのか、面白くなるために自然とやってしまうことは何か、など細分化してみるのです。
例
ものまねができる→観察力がある、聴覚が高い、
言葉づかいが面白いと言われる→頭の回転が速い
笑わせたいと思う→サービス精神が高い
そうすると、単なる「面白い人」から、「言葉や仕草を注意深く聞く観察力と、頭の回転の速さがあり、それを人を楽しませるために使おうとするサービス精神がある人」と、変化させることができます。
このように細分化させることで、「強み」「才能」のポイントが広がります。
3、弱みをひっくり返す
強みを見なくては、と思うと難しくなるかもしれませんが、視点を変えてみると、強みが浮かび上がってくるというのがあります。
その一つに弱みを見ることです。
相手の弱みは何かを見て、それが弱いということは、枠組みを変えてみるとどういうことなのかと探求してみます。
例えば、うるさい、よく喋る生徒がいたとします。
でも、これを枠組みを変えて別の角度から見ると、うるさいくらいよく喋るということは、「元気である」「意思がある」と見ることができます。
このように、自分の弱点を見て、それをひっくり返すことで「強み」「才能」が浮かび上がってくることがあります。
今日は「強み」「才能」に気づく方法として3つのポイントをお伝えさせていただきました。
また、自分のそれに気づいた分だけ、人の「強み」や「才能」に意識を向けられるようになると思います。
ぜひ今週は自分の「強み」「才能」に意識を向けて過ごしてみてくださいね!
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