おはようございます。稲垣陽子です。
先日、スクールの受講生Aさんからこんな感想をいただきました。
コーチの質問力は偉大である。
鋭い質問を受けたときのひらめきは、アルキメデスのヘウレーカ*ごとく大きなインパクトがあり、驚きや感動、そして心地よさも感じることができました。
*ヘウレーカとは、アルキメデスが”アルキメデスの原理”を発見した時に思わず「ヘウレーカ!」と叫んだとされる。人が閃いた時を表す例えとして用いられる。*
確かに!そうなんです。
コーチの質問は、ただコーチが聞きたいことを質問するのではなく、相手の気づきやひらめきに向けて質問を投げかけていきます。
なので、良い質問ができれば、まさに上記のような感覚を相手は持つことになります。
私も実際に自分がクライアントとして何度もこの感覚を味わったことがあります。
特に、「心地よい」という感覚は言い当て妙ですごく大事だな、と思うのです。
実際に、コンサルティングなどの「教える」「与える」コミュニケーションだけでは、この「心地よさ」はなかなか手に入らないのでは、と思います。
先日、コンサルを受けたという女性起業家と話をしていたら、「コンサルからすごく痛いことを言われてへこんでしまい、次の日寝込んでしまった~」と話してくれました。
もちろん、少々心痛いコミュニケーションの方が気づきがあったり、自分を振り返るきっかけになることもあります。
でも、人が自発的に動き続けるために大事なことは、
・よしやってみようと思える軽さがあること
・自分にもできるかもという万能感があること
・これやったら面白いと思える楽しさがあること
であり、この方が「痛さ」「つらさ」よりも長く、継続的に動き続けることができるのではないでしょうか。
だからこそ、真に価値ある質問は「心地よい」必要があると思うのです。
ではどうしたら、「心地よい」質問ができるようになるのでしょうか。
これだ!という必殺技があるわけではありませんが、やはりコーチ自身が、自分の中のヘウレーカを常に模索すべく、日々に驚きや感動を作り出していくことなのだと思います。
秋も深まってきた今日この頃、ぜひ今週は心地よい質問さらには会話を楽しんでみてくださいね!
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。