おはようございます、稲垣友仁です。
先々週の8/24に、「楽観性」について、下記の記事を紹介させていただきました。
「コーチングを活かした関わりで、 子どもの楽観性を伸ばす」
http://mshn.jp/r/?id=10wpf2462&sid=4758
たくさんのハート(いいね)を押していただきありがとうございました。
今日は、楽観性を測ってみたいと思います。
楽観性は、
「物事がうまく進み、悪いことよりも良いことが生じるだろうという信念を一般的にもつ傾向」
と定義されます。
楽観性を図る尺度はいくつかあるのですが、前回紹介した、
「改訂版楽観尺度(the revised LifeOrientaton Test)の日本語版の検討」
を紹介します。
もともとはカーネギーメロン大学のマイケル・シャイヤとマイアミ大学のチャールズ・カーネヴァーが開発したものの日本語版となります。
このLOT-Rは長年の間、心理学の代表的な調査として研究に用いられ、その結果を基にして様々な個人間の楽観性と悲観性の違いについての分析に利用された、科学的信頼度が高い楽観性を図るためのテストです。
論文の中から、下記のように抜き出してみましたので、興味のある方は自分自身の楽観性を測ってみてください。
まずは採点方法を見ずに下記の10個ある質問に答えてみてください。
非常に当てはまる 4-3-2-1-0 全く当てはまらない
1.はっきりしない時でも、結局一番いい結果に落ち着くだろうと期待する
2.私はたやすくリラックスできる
3.何か私にとってうまくいかなくなる可能性があれば、それはきっとそうなるものだ
4.私は自分の将来についてはいつも楽観的である
5.私にはたくさんの友人がいる
6.忙しくあり続けることは私にとって大切である
7.私はものごとが自分の思い通りにいくことはほとんど思っていない
8.私は非常にたやすく取り乱してしまうようなことはない
9.良いことが私に起こるなんてほとんどあてにしていない
10.概して、私は悪いことよりも良いことの方が自分の身に起こると思う
●採点方法
・質問1,4,10については五段階評価をそのままの点数で、
・質問3,7,9については5段階評価を逆にして、
(4点→0点、3点→1点、2点→2点、1点→3点、0点→4点)

・そして、それ以外の2,5,6,8の点数は無視して、それぞれの点数を合計してください。
最大で24点、最低で0点になります。
点数が高いほど楽観的で、15点は「適度な最も一般的な楽観主義」だと判断されます。
ちなみに私もやってみたら21点でした。
では、楽観性を高めるには、どうしたらいいのか?という疑問が湧いてくると思いますが、
それについては、私が書いた
「コーチングを活かした関わりで、 子どもの楽観性を伸ばす」
http://mshn.jp/r/?id=10wpg2462&sid=4758
の本文内容でも書いてあることですが、改めてポイントをお伝えすると以下のようになります。
1、自分を客観的に眺める時間を持つこと
(止まって見る体験)
いろいろな出来事から自分の特徴について客観的に知ることが客観性を高め、しいては、楽観性を高めてくれることになります。
2、視野を広げられる体験や支援を受けること
(レンズを引いて見る体験)
未来のことについて考えたり・問われたり、自然と触れ合ったりする具体的な体験をすることで、広い視野に立つ体験することです。
3、自分のやっていることにオッケーをもらうこと
(見方を変えて見る体験)
自分で承認できなければ、他人から承認してもらうことです。もしくは自分の考えをひっくり返してみる、ひっくり返してもらう。物事には二面性があるので、見方によって何でも変わります。
以上のような体験ができると楽観性は高まると思います。
上記の3つは、コーチングでは普通に扱っている内容で、コーチをつけている方は、結構楽観
性は高くなっていると思います。
それを支援しているコーチの方々も必然的に、楽観性は高くなると思います。
参考文献:
* 坂本、田中「改訂版楽観尺度(the revised Life Orientaton Test)の日本語版の検討」 二〇〇二
http://mshn.jp/r/?id=10wph2462&sid=4758
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