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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】承認を伝えるポイント

先週は稲垣陽子が「承認上手」というメルマガを書きました。

僕は教育が専門ですが、コーチングスキルの中で一番重要なスキルは何ですか?と問われれば迷わず「承認」だと、お伝えします。

その理由は、承認は、相手のモチベーションをあげてくれる、教育で言うと「動機付け」になるスキルだからです。

承認は、動機付けになるスキル

動機付けが起こると、自分から目標に向かって行動を起こしていきます。

自分で起こした行動が、何か自分の成功と結びついてうまく行ったと思った時に人は「自信」を持つことができます。

この「自信」が力となって、さらなる行動を起こそうとしたり、ハードルがあっても自分で考えて、それを乗り越えて目標に向かって進もうとする「自走」の、原動力になるのです。

最初は他人からの承認が必要でしょうが、そのうちに、自分自身を信じれる心(自尊心or効力感)が育ってきて、自信を持っていろいろな物事にトライしていける様になっていきます。

これが人が成長する根本的な流れだと思います。

承認の言葉が素直に受け取ってもらえないという悩み

先週、共創コーチオンラインスクールで「承認」がテーマになりました。

あるプロジェクトリーダーの方が、「承認を言うのが恥ずかしいです。外していないかどうか心配です。どうしたらいいですか」と質問してくれました。

これって、よくある悩みです。

奥さんに承認したら「あなた大丈夫?」と怪しがられたり、上司がやたら褒めてきて気持ち悪いなど、承認したけど、「またまたー」と言われて相手が受け取ってくれない、ということが僕もいまだにあります。

相手にそういう反応をされると、こちらから承認を伝えづらくなります。

相手に伝わる伝え方

オンラインクラスの中では、この質問に対する対応を皆で考えていたのですが、その中で、ベテランの高校の先生が体験談を話してくれました。

例えば、生徒と面談をしていて、こちらが承認しても生徒が受け取ってくれない時があったとします。

その時に、下記の様に伝えたそうです。

「そんなこと思っているのは、あなただけよ(最初はヒソヒソ話的にトーンを抑えながら)。私は本当にそう思っているわ(後半は情熱を込めて)。」

こう言われると、確かに自分だけが分かっていないかもしれないと受け取ろうと思いますよね。

承認の内容に、正解も不正解もありません。相手が受け取ってくれる場合もあるし、受け取ってくれない場合もあります。

「私は本当にそう思っている」ということを、何度でも伝えることが承認では大事なスタンスなんだということを皆で学んだ瞬間でした。

 

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