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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】マインドフルネス瞑想のやり方

僕の高校時代に、非常に印象深い授業がありました。

それは、男子だけで行っていた、柔道の授業でした。

印象深かった授業の瞑想時間

柔道授業の先生が非常に怖い方で、悪いことをしている生徒がいたとして、言うことを聞かなかったら首をしめて落としたという(私は見たことないのですが)伝説を持つ恐怖の先生の授業なのですが、印象的なのは落とされる恐怖ではありません。

それは、授業の最後に黙想という時間があったことです。

1分間だけですが、正座をして目をつむり、静かな時間を持ちます。
先生の「黙想!」という号令のもとに部屋にシーンとした時間が訪れます。
その時間は、とても爽やかな、心がスーッとする時間で、僕はその時間が大好きでした。

当時、クラブに勉強にと忙しくしていましたが、このように、止まって静かな時間を持つという体験がなく、とても落ち着いて気持ちよかったことを覚えています。

この黙想の時間は、その時間だけではなく、それがあると一日気分がよかったことを覚えています。
世界が変わるというか、肌の感覚が変わり、何か落ち着くんですよね。

時は経ち、現在では、瞑想や呼吸法などが日常で行われるようになってきました。
上記の黙想は、大きく考えると瞑想のカテゴリに入ってくると思います。

マインドフルネスで今に集中する

現在は、瞑想の分野に入ってくるものを「マインドフルネス」という言葉で表すことが多くなってきました。

アイフォンをお持ちの方は、ヘルスアプリの中に「マインドフルネス」という分野までできています。要するにマインドフルネスは瞑想をするという行為とともに現代では捉えられています。

医療、スポーツ、教育、そしてビジネスと、多くの分野で効果が認められ、導入され始めています。

現在では、情報が爆発的に多くなり、マインドワンダリング(心の迷走)の状態と言われ、今に集中できず、日本人の8割は何らかのストレスの問題を抱えていると言われています。

マインドフルネスとは今に集中すること。今の瞬間に、評価や判断を手放して、注意を払うことから、わき上がる気づき。今ここで集中している状態かつリラックスしている、頭・心がクリアになっている状態を目指します。

もともとは仏教の根本の教えとされる「八正道」の七つ目にあたる「正念」常に今の内外の現在の状況に気づいた状態にあるというところからきています。

マインドフルネス瞑想を行うことで、ざわざわしていた心が落ち着き、パフォーマンスが向上したり、心身の健康が保たれるなど数々の研究結果が出ています。

科学的な根拠もたくさん挙げられ、ビジネス産業としても大きくなってきています。

現在は不調を訴える方が増えています。もしかしたらマインドフルネス瞑想を行うことで少しでも症状が和らぐ可能性もあるかと思い、今日は、私が共創コーチ養成スクールのパーソナルベース コースでお伝えしているマインドフルネス瞑想の方法を紹介します。

マインドフルネスの瞑想法

1、スタート;姿勢
・椅子に座っている場合は足はしっかり地面につける。
・骨盤をしっかり座面に垂直に立てる感覚
・背もたれにもたれない位置で
・背筋をスッと上に伸ばす
・肩、肘をリラックス
・掌はモモの上に置く。上向きでも下向きでもいい
・姿勢が整ったら目を閉じていく

2、実践:呼吸
・まずは大きく呼吸を5回行う 鼻から吸って鼻から吐く
・呼吸しながら自分の体がリラックスしていくことを感じる
・自分の注意を呼吸に向けていく
・他のことを考えていたら、呼吸に意識を戻す
・評価判断をするのではなく、今の状態を観察し呼吸から意識がずれているようだったらそれに気づく、あるがままを受け入れる。手放す
・これを自分のペースでしばらく行う 7分から10分
・眠くなる、意識がボーッとなる場合は、姿勢をチェックする。リラックスしすぎると眠気が襲ってくる。
・しっかり自分の背筋に緊張感を持って保っっていく。それ以外の手足はリラックスさせていく

3、終了:意識をゆっくり戻す
・時間がきたら、少しずつ意識を戻していく準備をする
・もう目を開けていいなと思ったらゆっくりと目を開ける

という流れです。

 

現在は、情報が過剰になりそれに私たちの神経系がやられて起こる不調が多く出ています。バランスを取るには、過剰を適度に戻す必要があります。

その時の方法として、止まって見る時間を取るためのマインドフルネスの時間が有効になるかもしれません。
全員に効くとは限らないので、試してみてうまくいくようなら続けていただけるといいかと思います。

健康面にも仕事のパフォーマンス面にも影響が出てくると思います。

 

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