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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®コラム】大規模な課題に取り組むときに大切なこと

おはようございます。稲垣陽子です。

先週、久しぶりに
2010年に起こったチリのサンホセ鉱山落盤事故を題材にした映画を見ました。
(*チリ33人 希望の軌跡)

33人が生き埋めになった事故です。
話題になったので、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

地上では極限状態の彼らを助けたいとは思っても、100階建てのビル2個分の高さの岩が立ちふさがり、救う手段が見つかりません。

映画でも、救出を何度も諦めようとするシーンが出てきていました。

そんな中で、18日後には直径8センチの穴が通り、33人と連絡が取れ、51日後には全員が救出されました。

救出方法をめぐっては、採掘の専門家だけではなく、チリの特殊部隊やNASAまで、世界中から支援やアイデアが届いたのでした。

彼らはこの危機をなぜ乗り越えることができたのでしょうか。

その理由の一つに、社会学者のエイミー・エドモンドソンさんはTEDの講演のなかで、このように話しています。

「チーミング(*1)がうまくいくときは、必ずあらゆる階層において正解が分からないことをはっきりと自覚しているリーダーがいる。これを「状況対応型の謙虚さ」と呼びましょう。

そして 必ずメンバーは好奇心(*2)にあふれています。

この状況対応型の謙虚さと好奇心が組み合わさると、心理的安全性が生み出されるのです

これにより、他人に対して思い切った行動ができるようになるのです。

軽率に他人を敵とみなす限り協力することは非常に困難です。」

つまり、大規模な課題を解決するときや、複雑で見通しの立たない仕事をするときこそ、一人でなんとかできることはありません。

異なる専門や知恵を持った人たちが、謙虚にお互いから学びながらも意見を出し合い、失敗するリスクをとって、最善を追求し続けるリーダーやチームのあり方が求められるのだと思います。

今週はコロナウイルスで日本だけではなく、世界中が落ち着かない時間となりそうですね。

ご自身の立場がどうであれ、謙虚さと好奇心を持ちながらチームに関わることは、チームの心理的安全性を熟成します。

まずはご自身のチームの心理的安全性が満たされる事を意識して目の前の人と関わってみてください。

そして、あなたとチームの方々が心穏やかに、健やかにお過ごしできますことを願っております。

*1 チーミングとは固定ではなく、即興的に出来上がったチームワークのこと
*2 ここでいう好奇心は、どうしたらうまくいくかと智慧を持つこと

参考映像
エイミー・エドモンドソン
他人同士の集まりをチームに変える方法
https://digitalcast.jp/v/27176/?fbclid=IwAR0BMIWsJjlQ8LkOe6hvqJdFZTyfLnqYLAixNDNsruPklj9lTOUTNQGYz5Y

 

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