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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®コラム】リクエストの伝え方

おはようございます、稲垣陽子です。

先日、係長クラスのAさんからこんな相談がありました。

上司が優秀で仕事を抱えてしまう。
もっと仕事を回して欲しいのに、なかなか回してくれない。
どうしたらいいか。

というもの。

そこで、私は
「その問題を解決するために上司にそれを伝えましたか?」
と聞きました。

するとAさんは「伝えました!」と答えました。

実際にどのように伝えたか尋ねると、
「~さん、(残業しないで)早く帰ってください!」
と伝えた、と教えてくれました。

さて、ここで問題です。
これで、Aさんの課題は解決されるでしょうか?

残念ながら答えはNoです。

ここでAさんが上司に伝えなければいけないことは、
「仕事を一人で抱えないできちんと自分に回してほしい」
「もっと自分は責任ある仕事をしたい」
というリクエストなのです。

しかし、Aさんに限らず多くの人は単刀直入にリクエストをするのではなく、「早く帰ったほうがいいですよ」と、遠回しに遠慮がちに伝えてしまいます。

しかし、上司にとってはこれはねぎらいにしか聞こえません。メッセージは別のものになり、本当の真意は伝わらないということが起こります。

これは、Aさんに起こった特別なことではありません。コミュニケーションの現場においてはよく見られます。

それほどリクエストをするのは難しいということですよね。

実際にいつでも何でも相手にリクエストをすればいいという訳でもないでしょう。
要らぬ波風が起こってしまいます。

なので、私は実際にはいつもリクエストをしなくてもいいかと思っています。

しかし、自分は相手にどうして欲しいのか、「リクエストしたいこと」を自分の中で明確にしておくことはとても大切です。

自分のリクエストをはっきり持ってコミュニケーションを取るのと、そうではないのとでは、コミュニケーションの質は全く変わります。

切り出しは「~さん、早く帰ってください」だとしても、そこから対話をスタートしていくことで、リクエストのタイミングが巡ってくるかもしれません。

「リクエストしたいこと」を明確にしておけば、自然の流れの中で伝えるチャンスがやってくるでしょう。

よって、リクエストをしたい場合は、まずは自分が伝えたいことを明確にすることです。

そこからどう伝えるか、何から伝えるかを考えて対話をスタートさせるイメージを持つといいでしょう。伝えて終わり、ではなく、対話の中で伝えていくイメージです。

今週はぜひリクエストについて思いを巡らし、相手とより良い関係を作ってみてくださいね。

 

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【共創コーチング®コラム】相手を主にした関り
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