今日は私のメンターから学んだことをお伝えします。
私は20代の頃に株式会社コーチ・エィという日本最大手のコーチング会社で働かせてもらいました。
当時の社長は日本のコーチの第一人者でもある伊藤守さんで、伊藤さんはコーチだけではなく、
出版社やクリニックなど数々のビジネスを立ち上げた起業家でもあります。
当時私は、会社の中では年少で、大した戦力でもなかったのですが、よく伊藤さんに誘われて会議
やお食事会に参加させてもらっていました。
すると伊藤さんはその席で、ほぼ未来のこと、まだ実現していない将来やってみたいことや、
最近思いついたアイデアについて話をしてくれました。
正直、当時の私にとってはどの話も自分の想像を超える話なので、半分も意味がわからず、
末席でただ「はぁ」と頷いて聞くことしかできませんでした。
でも、伊藤さんが描く未来の「ワクワク」した感じはとても伝わってきて、自分の未来までも動き出す
ような、躍動感や牽引される感じがあり、仕事に対して根拠なく頑張ろうとモチベーションが上がるき
っかけになっていました。
それから月日が経ち、コーチとして今は様々な人の話を聞いています。
すると、多くの人の話題は「今」か「過去」が中心であるということに気がつきました。
目の前の出来事や課題、過去の体験など、身近に直面していることを話すのが一般的であることに気がついたのです。
当然ですが、それが悪い訳ではありません。
むしろそれが普通です。
特に上司やリーダーなど立場のある人であれば、
未来について話すことのリスクも感じることでしょう。
実際に部下に話をするときは嘘を言ってはいけないし、叶うかどうかわからない未来を話して混乱させてしまう、と危惧する人もいます。
また部下の立場であれば、未来について話すなんてとてもおこがましいと感じたり、自慢話に聞こえてしまうのでは、と心配に思う人もいるでしょう。
そうやって多くの人が未来を話すことを躊躇するのが普通です。
しかし、時には、特に相手のモチベーションを上げたい時や、自分自身がスタックしている時などに未来について話すことは意欲を上げるきっかけになります。
「未来」と言っても大それた話じゃなくていいのです。
未来というと3年後とか5年後の今とは違う何かをイメージするかもしれませんが、そんな先の話をしなくても構いません。
ちょっと先のことでいいのです。
1週間後とか、明日やりたいことでもそれは未来の話です。
「今度~~をしたい」
「こういうことができると思うんだけど」
「次は~~をするのはどうかな」
そんな会話を楽しんでみてください。
さらに、もう一つ大事なことは気持ちです。
こうなったらどうしよう、という不安ではなく、
こうなったら楽しいな、いいよな、とワクワクする気持ちで未来について語ることが大切です。
いつもの会話に未来の視点を入れて語り合うことで、
お互いのモチベーションや意識が変わります。
今週は是非未来を語り合ってみてくださいね。
では、素敵な1週間をお過ごしください。